第9地区 DISTRICT 9 (2009) Review 巨大宇宙船で地球に訪れたエビ似エイリアンが猛襲かと思いきや腹を据えて居座りを決めて,
ヨハネスブルグの人々が大迷惑を抱えてしまうSFアクションコメディ映画です。
エイリアンが,地球に足を運ぶ事態では,
友好的で救出や警告を与えに来る数少ない例外もありますが,
大抵は侵略者となり人間を補食するとか,
人間の体ごと乗っ取りまくるか,
はたまた地球丸々手中に入れようと牙をむいたりと,
危険極まりなくて1秒たりとも共存共栄なんて選択肢は与えられないのですが,
『第9地区』でのエビエイリアンは,宇宙を長くさまよって弱り果てていたためか,
とてつもない武器を持ちながら宝の持ち腐れで人間に制圧されスラム街のような第9地区に隔離される始末。
あっさり大量の武器を奪われなければ,
人間やエイリアンの体を粉微塵に吹き飛ばす破壊力を持つ武器を生産出来る技術を持ち合わせているだけに
相当な脅威になっていたはず。まぁエビエイリアンの大半が,
下っ端ばかりでおつむが多少弱い働き蟻的存在だったのは救いだったのかも。
『Xファイル』や『インデペンデンスディ』『エボリューション』なんかも,そうなんだけどさ,
あれだけ派手に登場して来る先進技術の結晶の巨大宇宙船の内部を見せてくれないものか?
特に『第9地区』ではエイリアンを制圧してるので探索も可能だったはず。
他に,歳月をかけて集めた黒い液体,
人間がエイリアン化する副作用を持ちながら,
巨大宇宙船を動かす強力なエネルギー源だったりして,まず成分と,
せっせと集めてるシーンもありましたが,一滴一滴どんな物から搾取してたのかが知りたいです。
エビエイリアンとの奇妙な友情から伴う連帯感なんかは,ありがちですがエビエイリアンの風体が人間型ではなく,はっきりモンスター型なんで,笑える絵図でした。それでいて目的奪取の為に殺しまくって,よもやのバイオレンス。被害者には悪いですが未来兵器の威力は気持ちいい!
ラスト間際の『アバター』にも登場した,パワードスーツを駆使したバトルが最高傑作です。
もう言葉は必要ない。減らず口を叩く口を封じるまで,暴れまわって欲しいと切実に願いましたよ。
なんだか人間は機械と一体化すると自己犠牲欲が生まれるように思えますね。(ガンダムシリーズとか)
宇宙の塵にはならなかったですが,
ちょっぴり良い話ムードも発生して,ひと粒で色んな味がする映画でした!
エイリアンが,居座る地域をアメリカやイギリスではなく,
南アフリカのヨハネスブルグにしたのはアパルトヘイトに対する皮肉なんでしょうか?
誰でも感じることなんでしょうけど,あまりにローカルなロケーションなんで不思議ではあった。
とは言ってもヨハネスブルグ臭はさして感じなかったように思うので,どうとでもなりそうだったけど。
3年間のエビエイリアン生活は、長いだろうね。
コミュニケーションも辛そうな訳で!
裏切られたり、途中で事故ってまた難民とかになったら泣きだね。
走れメロス!!!
私的評価Great movie STORY 28年前、正体不明の巨大宇宙船が突如、南アフリカ共和国に飛来した。しかし、そのUFOは首都ヨハネスブルグ上空に浮かんだまま、まるで動こうとしない。痺れを切らした南アフリカ政府はヘリコプターで偵察隊を派遣。船内で彼らを待ち受けていたのは、不衛生で弱り果てたエイリアンの群れだった。彼らは故障した宇宙船に乗った難民だったのだ。処遇が決まるまで、エイリアンはヨハネスブルグにある第9地区の仮設住宅に住まわされることになる。だが、言葉も通じず、野蛮で不潔なエイリアンたちが一般市民と折り合いがつくはずもなく、彼らは下級市民として蔑まれる。何の進展もないまま月日が流れ、エイリアンの管理事業は民間企業マルチ・ナショナル・ユナイテッド社(MNU)に委託されることになった。
CAST ニール・ブロンカンプ 監督
シャールト・コプリー・・・・・ヴィカス
デヴィッド・ジェームズ・・・・・クーバス大佐
ジェイソン・コープ・・・・・グレイ・ブラッドナム/クリストファー・ジョンソン
ヴァネッサ・ハイウッド・・・・・タニア
上映時間 111分
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