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No830 ピアニスト 2010年184
ピアニスト LA PIANISTE (2001) Review 無くて七癖,あって四十八癖
。一見,インテリで高慢な近寄りがたい完璧主義者のエリカでも,
女なら選り取り見取り不自由せずに摘み取れそうな明るい好青年のワルターでも,
一皮めくれば危険な性癖が互いを苦しめる。
異色のすれ違いラブストーリーでしょうか?
全編通してラブストーリーながらの心が洗われるような清い描写はなく,
全てがくどいハケネ描写に終わってます。
やっとエリカが若い恋人としてワルターを受け入れるのかと思えば,
エリカは途中で現実に立ち返り止めてしまい,妖しい要望手紙をぶちまけ
ワルターが危険を感じ引き下がり,
またエリカが白昼夢のようにワルターを呼び戻しかけ,
ワルターが意を決して求めに応じると,
エリカは乗り気じゃないとか,常に観ていて気持ち悪い。
エリカが得意としてる,シューベルトの晩年の狂気に引っ掛けているのでしょうが,
どちらかが丸ごと受け入れてしまえば結果は変わったようにも?
そんな結末は,ハケネが許さないんですけれどね。
芸術性よりも下品に思える映画でしたね。
ラストのぶつ切りのタイミング,今作は読めました。
ぶつ切れば衝撃的結末だろうと思ってるんだろうか。
良く取れば誰もがどのように結論付けても良いという小説的手法なんだろう。
エリカは,ピアノもワルターも,なにより気持ち悪い母親も
ナイフを突き刺し痛みを刻み込むことで切り捨てて歩み出すと思えば希望が見えそうでもあります。
が・・・
実際は何一つ解決してないし、ワルターの決断を目の当たりにして
投げ捨てたようにも。重さだけが支配してしまった印象。
ただ、ワルターは、弄んだわけではないと思うんだが。
ラスト間際のエリカの反応の無さに、0に戻そうと決めたんだと。
重王ハケネだから,しょうがないのかな?
どうせ重いなら、ラース・フォン・トリアーの【ドッグヴィル】のような
ディープインパクトが欲しいです。
なんか、汚いリアリズムで終わってるように見えた!
カンヌ絶賛でも、見えるんだからしょうがない。
私的評価Poor movie STORY ピアノ教師のエリカ(イザベル・ユペール)は、父を亡くしてから、厳格な母(アニー・ジラルド)の支配から逃れられずにいた。母の夢だったコンサートピアニストになることができず、病的なのぞき趣味とマゾヒズムの世界に生きるしかなかった彼女の前に、工学部の学生ワルター(ブノワ・マジメル)が生徒として現れる。エリカは彼の強い視線を感じ、自分も彼に惹かれていく。そして音楽院の大学院に入学したワルターは、エリカに愛を告白。長年の欝屈が暴発したエリカは、ワルターにマゾヒスティックな性の欲求を記した手紙を渡す。
CAST ミヒャエル・ハネケ 監督
イザベル・ユペール・・・・・エリカ・コユット
ブノワ・マジメル・・・・・ワルター・クレメール
アニー・ジラルド・・・・・エリカの母
上映時間 132分
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