プライベート・ライアン SAVING PRIVATE RYAN (1998) Review 序盤早々のノルマンディー上陸作戦が熾烈極まりない。上陸艇から陸に上がろうともがくアメリカ兵が,モグラ叩きのように撃たれまくる,海に潜っても海中まで追って来る弾丸,上陸したなら地雷でホラー映画さながらに胴体や手足が裂かれ,はらわたが煮えくり返りそうにかりながら,実は,はらわたが飛び出してる地獄絵図。衛生兵が治療を施し終えた瞬間に苦労が水の泡になるかの脳天に銃弾一閃。ドイツ兵がえげつないのかスピルバーグが鬼畜なのか判断しかねますが完成度の高さに感心しきり。ただ弾丸が海岸近くに点在する金属製のテトラポット状の物体に当たって生じる音が軽くて嘘臭く感じた。
リアルな上陸時の描写に比べると,その後ライアン探しの特命を受けるミラー大尉の判断に腑に落ちない点も幾つか。
①ライアン探しに無線機は使用できなかったんでしょうか?
別に機密任務でも無いので広く全軍に流せば情報は集まるはず?
②88mm機関砲砲座を迂回もせず中央突破。
あまりに無謀すぎる,あの後続の部隊の命を救うためとの判断理由では弱い,もしかすると全滅まであった。首を傾げなくなる愚策。
③不退転の覚悟で守らなければならない橋を破壊。
これは,最後の手段でドイツ軍の通行を許すくらいなら破壊してしまおうなんでしょうけど,その後のアメリカ進軍にどうしても必要との注釈がされてたのにね。この辺りは完全にフィクションなんだろうから,ここはカットで空爆でもつじつま合うのに敢えて疑問を残してしまったような?
印象深いシーン。
①オープニングからの20分間のオハマビーチでの死闘。
戦争の全てを凝縮して突き出されたようで前述通り良かった!
②スナイパーであるジャクソン二等兵の狙撃シーン。
神に祈り十字架に口づけして狙撃するサウスポーのスナイパー。大活躍です!
③必死に生きた結果を連れて恩人に逢いに来るライアン。
若い自分の決断で随分苦しんだことだろうと思う。よく生きた!
アメリカは良くも悪くも歴史を作り上げる国だね。
私的評価Great movie STORY 時は1944年。第2次世界大戦の真っ只中、米英連合軍はフランス・ノルマンディのオマハビーチでドイツ軍の未曾有の銃撃を受け、多くの歩兵が命を落としていった。戦禍を切り抜けたミラー大尉(トム・ハンクス)に、軍の最高首脳から「3人の兄を戦争で失った末っ子のジェームズ・ライアン2等兵を探し出し、故郷の母親の元へ帰国させよ」という命令が下った。ミラーは古参軍曹のホーヴァス(トム・サイズモア)、2等兵のレイベン(エドワード・バーンズ)、カパーゾ(ヴィン・ディーゼル)、メリッシュ(アダム・ゴールドバーグ)、名狙撃手ジャクソン(バリー・ペッパー)、衛生兵のウェード(ジョヴァンニ・リビジ)、ドイツ語が話せる実践経験ゼロのアパム(ジェレミー・デイヴィス)を選び、落下傘の誤降下で行方の知れないライアンを敵地の前線へと探しに向かう。
CAST スティーヴン・スピルバーグ 監督
トム・ハンクス・・・・・ジョン・H・ミラー大尉
トム・サイズモア・・・・・マイケル・ホーヴァス軍曹
エドワード・バーンズ・・・・・リチャード・ライベン二等兵
バリー・ペッパー・・・・・ダニエル・ジャクソン二等兵
アダム・ゴールドバーグ・・・・・スタンリー・メリッシュ二等兵
ヴィン・ディーゼル・・・・・エイドリアン・カパーゾ二等兵
ジョヴァンニ・リビシ・・・・・アーウィン・ウエイド伍長
ジェレミー・デイヴィス・・・・・ティモシー・E・アプム伍長
テッド・ダンソン・・・・・フレッド・ハミル大尉
デニス・ファリナ・・・・・アンダーソン中佐
ポール・ジアマッティ・・・・・ウィリアム・ヒル軍曹
デイル・ダイ・・・・・軍部の大佐
マット・デイモン・・・・・ジェームズ・フランシス・ライアン二等兵
上映時間 170分
INDEXメニューINDEXは、こちら
関連記事
スポンサーサイト