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No767 ビッグ・ウェンズデー 2010年121
ビッグ・ウェンズデー BIG WEDNESDAY (1978) Review 「ブログDEロードショー」に2度目の参加です。
今回は「ブログDEロードショー」の創始者である「映画鑑賞の記録」のmiriさんの選択で
忘却エンドロールの宵乃さんにお誘い頂きました。お二方共ありがとうございます。
アメリカ西海岸カリフォルニアを舞台にマッド,リロイ,ジャック伝説のサーファーとして若者達に影響を与える3人の若葉の頃から,壮年までを,友情と別れを軸に現実的にエネルギッシュに描かれています。
喧嘩も遊びの一端かのように,はしゃぎあい絆を深めて行く3人,ほどなく恋人も現れて海では英雄,陸でも春と言うことなしの青春時代なのですが,歳月の流れは残酷でサーフィンを謳歌していてばかりでは生きられない,必然的に自立心が芽生え始めると親友であっても徐々に趣向も価値観も変わり距離感を覚える,この辺りは必要以上にリアルでしたね,中学時代の友人が高校入学と同時に離れ高校時代の友人も大学入学や社会人にステージを移すと活動する場所も変わり別に喧嘩別れではなくとも疎遠になってしまう,そんな感覚でしょうか?
ベトナム戦争にジャックが出征してからは更にその傾向を感じました。最も3人ならば遠く離れていても再会する度に一瞬で毎日会っていたあの時に帰ることができるんでしょうけど。マッド以外の2人の女性関係は希薄だったり終わっていたりと考えさせられます。愛の延長線上が結婚だから友情よりも生活に密着してるからこそ,一旦終わってしまうと再開が難しく,友情は生活とはある程度切り離せるからこそ再会するだけで再開できるみたいな,考えも浮上しました。単純に男と女の思考回路の違いが真相なのかも。
そして,クライマックス。タイトルにも掲げられる,なぜだか水曜日に発生する史上最大の大波ビッグ・ウェンズデーがやって来ます。待ちに待った瞬間に子供が小さいにも関わらずに快く送り出すマッドの妻が良かったです。それでとにもかくにも波の高さに驚きます。波というよりも滝が幾重にも連なって押し寄せるようで,その頂点からサーフボードで大瀑布に飲み込まれぬよう滑り降りる様は命からがらで冷や汗もの,イグアスの滝を連想しましたよ。それも手伝って涼やかでした。マッドの危機に素早く反応する,ジャックとリロイは,いい奴らだ。また明日にでも会うかのように,それぞれの帰途に着く3人を見ると,社会に揉まれない時代に戻りたいと強く感じましたね。
夏に観たい大人向けのちょっぴりビターな青春映画ですよ!
私的評価Very Good movie STORY 1960年代初め、カリフォルニアの海辺の町にはマット(ジャン=マイケル・ビンセント)、ジャック(ウィリアム・カット)、リロイ(ゲイリー・ビジー)を中心とする若者たちが、サーフィンを通じてグループを作っていた。彼らの夢は水曜日にやって来るという世界最大の波ビッグ・ウェンズデーに挑戦することだつた。ボイント岬で最高のサーファーといわれるマットは、待ってもなかなかやってこないビッグ・ウェンズデーにいらいらし、酒に溺れることもしばしばで、ジャック、リロイの友情と、心優しい娘ペギー(リー・バーセル)によって、何度も立ち直りのチャンスを与えられていた。
CAST ジョン・ミリアス 監督
ジャン=マイケル・ヴィンセント
ウィリアム・カット
ゲイリー・ビューシイ
リー・パーセル
バーバラ・ヘイル
パティ・ダーバンヴィル
サム・メルヴィル
ダレル・フェティ
ジェリー・ロペス
ハンク・ウォーデン
ジョー・スピネル
スティーヴ・カナリー
フラン・ライアン
デニス・アーバーグ
レブ・ブラウン
ロバート・イングランド
上映時間 120分
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Date : 2010-06-05 (Sat)
Category : 映画 ドラマ