STORY これは未来の国の物語である。すべてが機械化されたこの時代は、あらゆる知識や情報はすべてテレビによって伝達され、人人はそのとおりに考え、行動していれば平和な生活ができるのである。そこでは読書は禁止されており、反社会的という理由で、本はみつけ次第、消防士たちによって焼きすてられた。モンターグ(O・ヴェルナー)はその消防士の一人でる。ある日彼は妻のリンダ(J・クリスティ)にうりふたつの若い女クラリス(J・クリスティ・二役)と知り合う。テレビのままに動く無気力なリンダの空虚な生活にひきかえ、クラリスは本に熱意を持っていて、モンターグにはとても刺激的だった。そこでモンターグは生まれてはじめて本を読み、その魅力にとりつかれてしまった。