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No760 インサイダー 2010年114
インサイダー THE INSIDER (1999) Review タバコの害を隠蔽しようと結託したタバコ業界の重鎮達と会社その物に対する内部告発における攻防戦なのですが…
これって第三者機関がタバコ業界のニコチンに対する見解と利益追従のカラクリの裏付けをとれば,簡単に見抜ける筈なのですが,警察や報道機関など権力とメディアに圧力をかけて掌握してしまう尊大なタバコ会社。法律を盾に取った,司法の暴力は形を変えたギャングのよう。
告発者ワイガンド博士役のラッセル・クロウは,精神が若干不安定な状態を巧みに演じてました。しょんぼり沈んだ状態から,一瞬に感情が高ぶる様子は見ものです。
国民に告発内容を伝えようと奔走するジャーナリスト役に,アル・パチーノ。独特の渋さと緩急織り交ぜた声に,一番印象的なのは目ですね。目だけで超一流俳優の名を知らしめてました。
実話だけにタバコ会社の告発を阻止ししようとする妨害行為が徐々に尻すぼみになっていましたが,権力者をジワジワと追い詰めて身動き出来ない状態にした結果なのかも。
ワイガンド博士の奥さんも此処まで連れ添った伴侶の人生最大の危機にもう少し忍耐強くサポート出来ないものでしょうかね。かなり寂しさが滲み出てます。現実の辛さか?
唯一気になったのは、ジャーナリスト関係者全員,愛煙家がいないし,公私に渡って1人も吸ってない点。これはやりすぎか。ジャーナリストって,部署全体に紫煙が充満してるイメージがあるんで。そこまでいかなくとも,1人や2人位はね。
どうでも良く,ふと思ったのが,JTに務めてる方って,タバコを吸わないと出世に響くなんて慣例があったら怖いなってこと。
私的評価Very Good movie STORY CBSの人気報道番組『60ミニッツ』のプロデューサー、ローウェル・バーグマン(アル・パチーノ)はタバコ産業の極秘資料を入手。彼は全米第3位の企業ブラウン&ウィリアム(B&W)社の元研究開発部門副社長ジェフリー・ワイガンド(ラッセル・クロウ)と接触。彼はB&W社が利潤追求のためタバコに不正な手段で人体に有害な物質を加えているという秘密を握っていたが、病気の娘の医療手当をはじめ家族の生活を守るため、B&W社の終身守秘契約に同意していた。彼がマスコミと接触したことを知った社は、陰日向に彼とその家族に圧力と脅迫を加える。
CAST マイケル・マン 監督
アル・パチーノ・・・・・バーグマン
ラッセル・クロウ・・・・・ワイガンド
クリストファー・プラマー
ダイアン・ヴェノーラ
フィリップ・ベイカー・ホール
リンゼイ・クローズ
デビ・メイザー
ジーナ・ガーション
ハリー・ケイト・アイゼンバーグ
ブルース・マッギル
マイケル・ガンボン
ウィリー・C・カーペンター
上映時間 158分
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Date : 2010-05-26 (Wed)
Category : 映画 ドラマ