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No728 パコと魔法の絵本 2010年082
パコと魔法の絵本 (2008) Review 茶栗鼠の映画評論の茶栗鼠さんからブログ DE ロードショーという企画に誘われて久々の邦画【パコと魔法の絵本】を見ました。
【下妻物語】や【嫌われ松子の一生】の中島哲也監督作品です。とにかく観て直ぐに気付くのはペンキをひっくり返したかのような画面一杯に広がるビビッドカラー,多彩な小物や星空が華やかに鮮やかに表現されていて綺麗でした。
その鮮烈な色に負けず,全編に渡って,多くの登場人物が動き回り,何かしらセリフが飛び交いまくる,スーパーハイテンションムービー。病院が舞台なんですが決して精神科ではないのに揃いも揃って奇特な患者達。まぁ,医者も看護士も普通じゃないから,類は友を呼ぶみたいな感覚かな。その中で少女パコだけは外見的に普通で安心感あります。そんな派手な登場人物を見渡して一番気になる奇面組は,100人中99人は思うであろう大貫と鉄拳の平八との類似性であります↓
どう見ても波平と海平くらいの違いしか無くないですか?
さらに驚いたのが大貫を演じてたのが役所広司だってこと!
物語はと言うと,記憶が1日しか持たない少女パコと自身も患ってやっと他人の痛みが分かりだした糞じじい大貫との魔法の絵本を介した心の交流。人は何歳でも変わろうと思えば変われるもんですかねぇ~。改心してからは綻びを見せずにひたすらパコ命。大貫がパコの傷みに悔い頬に触れて,対するパコの台詞が良かったかと。パコは台詞が少な目で記憶が持たないので同じ台詞が多いのですが,それだけに琴線に触れる気も。
優しいCGの相乗効果で,クライマックスのサマークリスマスが盛り上がります。大人が見ると照れる演目なんですが,子供の頃の想像力って見えない物を見る力があるって言いますか,小さな空間でもとめどない大冒険に感じてたなぁと多少童心に帰りました。
結末は聞きたくなかったってのが本音ですが,真実は真実だからしょうがない。と思うしか太刀打ち出来ないのかと。
邦画も悪くなかったですよ。
私的評価very good STORY 一代で会社を作り、我侭放題に生きてきた大貫は、持病で入院していた。病院には、患者も医者も看護婦もクセのある者ばかりが集まっていた。その中で唯一、ピュアな心を持っていたのが、交通事故で入院した少女パコ。我侭な大貫だったが、パコの優しい心に打たれ、毎日、絵本を読み聞かせるように。しかし、事故の後遺症でパコの記憶が一日しか持たないと知った大貫は、パコのために絵本をお芝居にしようと病院の人々に呼びかける。
CAST 中島哲也 監督
後藤ひろひと 原作
中島哲也
門間宣裕 脚本
役所広司・・・・・大貫(ガマ王子)
アヤカ・ウィルソン・・・・・パコ
妻夫木聡・・・・・室町(ザリガニ魔人)
土屋アンナ・・・・・タマ子(メダカちゃん)
阿部サダヲ・・・・・堀米(ヤゴ)
加瀬亮・・・・・浩一(アメンボ家来)
小池栄子・・・・・雅美(沼エビの魔女)
劇団ひとり・・・・・滝田(サカナ)
山内圭哉・・・・・龍門寺(ミズスマシ君)
國村隼・・・・・木之元(ガマ姫)
上川隆也・・・・・浅野(タニシ)
上映時間 105分
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