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No694 サガン-悲しみよ こんにちは- 2010年048
サガン-悲しみよ こんにちは- SAGAN (2008) Review ジーン・セバーグ主演で,映画になってセシルカットを流行らせた【悲しみよこんにちは】の原作者フランソワーズ・サガンの破天荒かつ自由奔放な半生を描いたヒューマンドラマです。
僕自身は,フランソワーズ・サガンについての知識は,全く無かったのですが,フランスと映画と本をこよなく愛する人に,時折聞き及んでました。なるほど,この映画を観てサガンの生き方と魅力が,その人と重なって理解できました。
サガンは,作家としては,秀才というよりも天才に近いタイプで若くして大成,スランプも訪れますが,博才を含めて驚異的な運を武器に命の危機を乗り越え,税務署との攻防も,楽しげになんとなく交わし,警察に捕まっても保釈金を支払って,また戻るみたいな,感覚が常人離れしてていいです。
そんな魅力的なサガンには,友人も男女問わず多く,友人の他に煙草・酒・麻薬とも親友という,困った側面がまた人間としての味わいを深めていて,自由に駆け抜けてましたね。
芸術肌のサガンの話し方と,語録が楽しかったですよ。
特に気に入ったのは,
法が人に合わせるべき!
それは,苦しいかなとも思うんですが,サガンの言葉だと許してしまいたくなりますし,激しく同意したくもなります。
そんな激流をイカダで下るかのような,サガンにも確実に忍び寄る時間の流れ,遠くまで流れたサガンと1人また1人と散ってしまう友人達に一抹の寂しさを感じさせます。
それでも,最後までワガママとも自分全開とも取れる自己主張とプライドで,サガン流を貫き通した人生には拍手ですよ!
私的評価Good STORY デビュー作「悲しみよ こんにちは」が世界的ベストセラーとなり、わずか18歳で有り余る富と名声を手に入れた作家、フランソワーズ・サガン。しかし、作品以上に注目されたのは、サガン本人の人生だった。ゴシップ誌を賑わすセレブとのパーティ三昧。生死をさまよったスポーツカーの事故。「破滅するのは私の自由」と発言して騒動になったドラッグでの有罪判決。勝っても負けても桁外れの金額だったギャンブル。ミッテラン元大統領との親密な交際…。
CAST ディアーヌ・キュリス 監督
ディアーヌ・キュリス
マルティーヌ・モリコーニ
クレール・ルマレシャル 脚本
シルヴィー・テステュー・・・・・フランソワーズ・サガン
ピエール・パルマード・・・・・ジャック・シャゾ
ジャンヌ・バリバール・・・・・ペギー・ロッシュ
アリエル・ドンバール・・・・・アストリッド
リオネル・アベランスキ・・・・・ベルナール・フランク
ギョーム・ガリエンヌ・・・・・ジャック・コワレ
ドゥニ・ポダリデス・・・・・ギイ・シェレール
マルゴ・アバスカル・・・・・フロランス・マルロー
上映時間 122分
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Date : 2010-02-16 (Tue)
Category : 映画 ドラマ