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No673 愛を読むひと 2010年027
愛を読むひと THE READER (2008) Review ★見所★
どすこい体型にも関わらず,ケイト・ウィンスレットは,身も心も脱ぎ捨てます。
ケイトにとっては,裸も衣装の1つなんでしょう!
少年の無防備な背中に全裸をあてがう様は,
『勃たぬなら,勃たせて見せようホトトギス』なんて強烈な熟女パワーで
チェリーに対して手ほどきする姿が生々しいです。
裁判でのやり取りは,固唾を飲みます。完全に罪を被せられながらも,ある秘密を知られたく無いがために,重い罪を全て認めてしまう。ゲルマン魂です。トム・クルーズや,キーラ・ナイトレイは,カミングアウトしたのにね。
牢獄に届けられる,あえてメッセージの無い,朗読テープが素敵なギフトです。手間暇は相当な物でしょう。
離れていても,完全に断ち切れない思い。ハンナも,マイケルも悩んだ末に一歩踏み込めずじまい。ハンナは,仕事熱心だし,マイケルは法曹界の人間。真面目すぎた。未来へ向けての選択は本当に難しい,大抵は夢物語よりも現実的に生きようと模索しつつ,それが裏目に出たりと難しいです。。。
マイケルの気持ちは分かりますね。本当は両手を広げたいのだが,ハンナの疲れ果てカサカサになった足に表れてたように歳月が流れすぎ,ある種の恐れもあったし,環境も許されない状況になった。そんな断腸の判断も男の責任でしょう。ハンナは,食堂での面会において,ようやっと,マイケルの気持ちに気付いたのでしょうね。少し遅くも思う。
★駄目な部分・疑問点★
出所してからの人生を憂慮し迷惑をかけれないと身を引いたかのラストですが,迷惑かければいいんじゃないかと思う。たとえ泥臭くとも,まっとうして欲しい。しかも本を使うのは,いただけなかった。少しも綺麗な行為でもないし美談でもない。
★まとめ★
人は,変わるが本は寸分も変わらず読み継がれ影響を与える。いくら電子技術が発達しても,本でしか味わえない事もあるし残っていくのでしょう。人は肉体の死後,誰の記憶にもその存在が抹消されてしまったら,二度目の死を迎えると言われますが,ハンナの記憶は,マイケルの娘を通じて,まだまだ生き続けるのでしょうね。
私的評価marvelous STORY 1958年のドイツ。15歳のマイケルは21歳年上のハンナとの初めての情事にのめり込む。ハンナの部屋に足繁く通い、請われるままに始めた本の朗読によって、2人の時間はいっそう濃密なものになるが、ある日、ハンナは忽然と姿を消す。1966年、大学で法律を学ぶマイケルは傍聴した法廷の被告席にハンナを見つける。裁判に通ううちに彼女が必死に隠し通してきた秘密にようやく気づき、衝撃を受けるのだった。
CAST スティーヴン・ダルドリー 監督
ベルンハルト・シュリンク 原作
「朗読者」
デヴィッド・ヘア 脚本
ケイト・ウィンスレット・・・・・ハンナ・シュミッツ
レイフ・ファインズ・・・・・マイケル・バーグ
デヴィッド・クロス・・・・・青年時代のマイケル・バーグ
レナ・オリン・・・・・ローズ・メイザー/イラナ・メイザー
アレクサンドラ・マリア・ララ・・・・・若き日のイラナ・メイザー
ブルーノ・ガンツ・・・・・ロール教授
上映時間 124分
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Date : 2010-01-26 (Tue)
Category : 映画 ドラマ