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No507 グラン・トリノ 2009 084 一家に一人、星一徹。
【グラン・トリノ】の感想etc (2008) Review やっと映画館に足を運ぶ気分になったのでシネマアイリスにて鑑賞して来ました。観て良かったです,素晴らしい総合的完成度の高さです。この後に調子に乗って【スラムドッグ$ミリオネア】もハシゴしたのですが霞んでしまって,勿体なかったです。
偏屈で頑固一徹の古風な男,ウォルト(クリント・イーストウッド)が,妻の死を境にますます頑なに新たな人との交流を絶ち心を閉ざそうと心の店じまいを進める中で,ズカズカと踏み込んで来る,隣宅のモン族の家族。父親は影が薄くて途中から消え去ったかに思えましたが,タオとスーの姉弟と婆ちゃんとの最悪の出会いによって,永久氷土も俄かに溶け出していく過程が丹念に描かれていて秀逸です。
イタ公,ポーランド野郎と罵りながらの男の会話,何度も同様のシーンが繰り返されるのに,その都度ニヤリとさせられます。隣りの婆ちゃんとの翻訳なしでも分かるトークにも笑い。外国人は,年齢を気にせずにファーストネームで呼びあったり世代を気にせず親しくなれる下地が出来上がってますね。この辺りは日本車とフォード車の対比も描かれてましたが,コミュニケーション部門では,日本人は劣ってるのではないでしょうか?
前半から中盤は,ウォルトとタオ達との戸惑いながらの奇妙な友情がメインですが,後半は男が漢になるシビアな展開に痺れました,ウォルトが下した決断は血弾でしたが,朝鮮戦争での苦い経験も勿論あったのでしょうが,ちゃんと新しい友人の神父の言葉も,ないがしろにせずに現状できる最良の手段だったのかも知れません。長い人生でタオとスーには,また火の粉が降りかかるかも知れませんが,グラン・トリノの継承者なら払いのけてくれるかと思えました。
私的評価marvelous STORY 朝鮮戦争の帰還兵ウォルト・コワルスキーはフォード社を退職し、妻も亡くなりマンネリ化した生活を送っている。彼の妻はウォルトに懺悔することを望んでいたが、頑固な彼は牧師の勧めも断る。そんな時、近所のアジア系移民のギャングがウォルトの隣に住むおとなしい少年タオにウォルトの所有する1972年製グラン・トリノを盗ませようとする。タオに銃を向けるウォルトだが、この出会いがこの二人のこれからの人生を変えていく…。
CAST クリント・イーストウッド 監督
ニック・シェンク 脚本
クリント・イーストウッド・・・・・ウォルト・コワルスキー
ビー・ヴァン・・・・・タオ・ロー
アーニー・ハー・・・・・スー・ロー
クリストファー・カーリー・・・・・ヤノビッチ神父
コリー・ハードリクト・・・・・デューク
ブライアン・ヘイリー・・・・・ミッチ・コワルスキー
ブライアン・ホウ・・・・・スティーブ・コワルスキー
ジェラルディン・ヒューズ・・・・・カレン・コワルスキー
ドリーマ・ウォーカー・・・・・アシュリー・コワルスキー
原題 GRAN TORINO 上映時間 117分
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Date : 2009-06-29 (Mon)
Category : 映画 ドラマ