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No483 宮廷画家ゴヤは見た 2009 060
【宮廷画家ゴヤは見た】の感想etc (2006) Review ゴヤは見たって言うから,家政婦が,物陰から
コッソリ・ジックリ・マッタリと秘密の情事を垣間見る(・_|襖|←市原悦子
のゴヤバージョンかと思ってしまいましたが,
特別ゴヤ目線で物語が,動くわけでも無いし,どちらかといったら……
傍観者にも見えてしまいます。
体を張って権勢に立ち向かうでも無く,絵画で宗教風刺らしき物を描いてますが意外に地味で我が道で絵筆は剣にならずじまい!?
カトリック教会により,豚肉を食べなかったってだけで,難癖つけられ魔女狩りを思わせる異端審問により,もっとも輝く時期に牢獄へと叩き込まれる,イネス。異端審問を強化した張本人の神父ロレンソ,それぞれゴヤによりキャンパスに描かれ,絵画の中のまるで天使のようなイネスに惹かれるロレンソ神父が,実際に出会うのは皮肉にも自ら推し進めた狂信的産物,異端審問による拷問により自白を促す惨たらしい牢獄。
生臭さ坊主ロレンソは,イネスの救いに応じるかのように温かく包むかのように,巧みに己の欲求を満たすかのように抱いて子供まで作り……ドロン。。。
ナポレオン侵攻により,釈放されたイネスは,まるで老婆のようで,ふっくらとした美少女時代の面影も無く,あるのは利用されたとも気付けないロレンソに対する一途な愛情。数々の暴虐を受けて精神崩壊寸前のイネスに残された唯一の光が,ゴヤでも家族でも無く,生臭さ坊主の肩書きさえも捨てたロレンソと彼の血も受け継ぐ生き別れた娘だけだったのは悲惨です。
ラストは,ロレンソの亡骸と他人の娘を愛おしく思っているであろうイネスの十数年ぶりの満たされた時間が,印象的でした。
ゴヤの絵は,実物とタッチが全く違いますね。エンドロールに流れるゴヤの絵画の数々を見て思いました。
私的評価Good STORY 18世紀末のスペイン。宮廷画家に任命されながら、権力批判と社会風刺に富んだ作品も精力的に制作し続けるゴヤ。彼が手がけた2枚の肖像画の人物―裕福な商人の娘で天使のように美しいイネスと、異端審問を強硬するカトリック教会の神父ロレンソ―が運命的に出会う。異教徒の疑いで捕えられたイネスを救ってほしいとゴヤに頼まれたロレンソは、拷問を受け牢に繋がれたイネスに面会し、思わず抱きしめるのだった。
CAST ミロス・フォアマン 監督
ミロス・フォアマン
ジャン=クロード・カリエール 脚本
ハビエル・バルデム・・・・・ロレンソ神父
ナタリー・ポートマン・・・・・イネス・ビルバトゥア/アシリア
ステラン・スカルスガルド・・・・・フランシスコ・デ・ゴヤ
ランディ・クエイド・・・・・ 国王カルロス4世
ミシェル・ロンズデール・・・・・ 異端審問所長
ホセ・ルイス・ゴメス・・・・・トマス・ビルバトゥア
マベル・リベラ・・・・・マリア・イザベル・ビルバトゥア
原題 GOYA'S GHOSTS 上映時間 114分
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Date : 2009-05-16 (Sat)
Category : 映画 ドラマ