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No476 ブラインドネス 2009 053
【ブラインドネス】の感想etc (2008) Review 奇しくも豚インフルエンザが,世界中で蔓延しています…
こちらは,盲目パンデミック炸裂!!!
1人の日本人男性から広がる,爆発的に猛威を振るう失明の嵐。感染方法さえ定かでない中,取られる手段は,臭い物には蓋をしろ的な隔離,でも警備兵士達は防護服を着用してもいないし,隔離病棟の外にも僅かながら出られるので,空気感染で広がる可能性もある状況で,少しばかり適当すぎるかもと思ったりもします。
病棟とも呼べない,閉じ込められた人間の狂気の沙汰を実験する収容所のような,糞尿を撒き散らし見えないからといって裸族も横行,人数が増え症状も回復せず,解決の糸口さえ見つからない状態で人々は,誰かにすがりたい,その心が混沌に乗じるのが巧いダークキング(ガエル・ガルシア・ベルナル)を作り出してしまったようでした。【ミスト】での似非女教祖と同類で,弱さが作り出す偶像崇拝みたいな物に思えましたが,刺されてもスッキリしないガエル・ガルシア・ベルナルのファンも多いのかも♪
本能のままに,弱者を虐げ食欲と性欲を満たすのは,嘆かわしい,しかし極限状態にさらされ欲求を全てもがれてしまった状態での捌け口の無さは,普段は理性と法治で押さえつけられている野性的感覚を取り戻させるのかも知れません。これは【es】に似てます。
1人だけ超能力を持ってるように,世界中で唯一人の見える人間ジュリアン・ムーアは,いかにして全人類の澱んだ心を清らかにするための熾烈な試練の目撃者に選ばれたのでしょうね!
ラストは、行き着く所まで進んだら,後は終息に向かうのみは,【ハプニング】と同様ですが,変なエンドレス感覚で後味を不味くしないのは,【ブラインドネス】の方が良いのかも。
名前をあえて作品中で呼ばせないのは,苦労したと思われますね。
全体に間延びし過ぎたのは残念,伊勢谷友介の台詞棒読みなのも残念,木村佳乃も【さくらん】の高尾花魁役ほどに気合が入ってないし,体も張ってないのが残念。ここは日本人女優の底力を見せて欲しかったです。
逆に、ジュリアン・ムーアは、露出控えめで良かったかも。。。(;´▽`A゛
【シティ・オブ・ゴッド】【ナイロビの蜂】のフェルナンド・メイレレス監督だけに,若干辛口評価となっております。
私的評価ordinary movie STORY とある都会の街角。日本人の男が運転する車が交差点で立ち往生していた。突然目の前が真っ白になり、完全に視力を失っていたのだ。親切な男に助けられ家まで送り届けられるが、そのまま車を持ち去られてしまう。男は妻に付き添われ病院に。医者は、眼球に異常はなく原因はわからないと告げるが、各地では失明者が続出していた。車泥棒も、そして、診察した医者までも。驚異的なスピードで“ブラインドネス”は感染していった…。
CAST フェルナンド・メイレレス 監督
ジョゼ・サラマーゴ 原作
ドン・マッケラー 脚本
ジュリアン・ムーア・・・・・医者の妻
マーク・ラファロ・・・・・医者
アリシー・ブラガ・・・・・サングラスの娘
伊勢谷友介・・・・・最初に失明した男
木村佳乃・・・・・最初に失明した男の妻
ドン・マッケラー・・・・・泥棒
モーリー・チェイキン・・・・・会計士
ミッチェル・ナイ・・・・・少年
ダニー・グローヴァー・・・・・黒い眼帯の老人
ガエル・ガルシア・ベルナル・・・・・バーテンダー/第三病棟の王
原題 BLINDNESS 上映時間 121分
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Date : 2009-05-05 (Tue)
Category : 映画 サスペンス