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No473 女帝 [エンペラー] 2009 050
【女帝 [エンペラー]】の感想etc (2006) Review 中国版ハムレットだそうですが,ハムレットの内容を知らなかったりします(´∀`)
皇帝を暗殺した新皇帝が,目の上のたんこぶでしかない,甥っ子の皇太子をも亡きものにする為に暗殺部隊を送り込んで失敗したが為に,風雲急を告げます。
敵の懐に潜り込んだ皇太子,静けさの中に交錯する陰謀と画策が,復讐と裏腹な愛と官能の中で渦巻く宮廷政争も…
いつしか,人目もはばからずに絢爛豪華な宮廷内での流血に発展。中国映画は,絶対的権力を背景に力での鎮圧が多々見られますね。それでいて一見冷酷な人物達も,心底真っ黒かというと違ってたりして情緒演出巧みに思ってしまいます。
賛否両論多いワイヤーバトル,思いっきり多様してますね。でも,女帝に限っては舞台的映画に思えますので理路整然と一致団結して襲いかかって来る近衛兵団に人間を超越した機械的味付けが,備わり剣舞に一層の怖さを植え付けたように感じられました~
時代に翻弄される皇后ワン,展開が進むに連れ豪華に艶やかに変化する衣装と髪型ですが,心だけは不動だったのでしょうか。感情に振り回され過ぎない所は,女帝にもなれた器に見受けられました。
中国映画特有の権力を見せ付ける残虐シーンの中で,一族皆殺しの処刑は,無惨でした。棒で殴られ空中に浮き上がった所を地上で休めないようにノーバウンドで何度となく殴られ薙ぎ払われ,黒い血を口から流す姿は,気分が悪くなります。しかしその処刑方を考案した張本人が今回の被害者なので巡り巡って返って来る物なのですね~
ラストシーンは,新皇帝が勝負に勝って試合に負けた感覚で毒により自害,恋敵も偶然を超えた何かにより毒で死に,皇太子も死の連鎖に逆らえず,またもや毒刃で逝ってしまわれます…
絶望の中で,権力を象徴する強い赤に包まれるワンも,どこからか投じられる刃に貫かれ体内から溢れる赤に包まれ劇終。
誰がワンに死をもたらしたのかは,定かでは有りませんが,ワンの表情から知人であるように見えました。関係者全員死んだんですけどね~
顔の太い血管を浮き上がらせての,チャン・ツィイー渾身の独り舞台さすが~
私的評価Good STORY 唐王朝滅亡後の古代中国、戦乱の五代十国時代。ある国で皇帝が謎の死を遂げ、美貌の王妃ワンは新たに皇帝の座につく亡き夫の弟リーとの結婚に同意する。都から離れ隠遁生活を送っていた皇太子ウールアンは、父の死が叔父である新帝の陰謀であることを見抜き復讐を決意するが、その身にも暗殺の魔の手が伸びていた。かつて思いを寄せ合った仲でもある義理の息子ウールアンを守るため、ワンもまた策謀をめぐらせる…。
CAST フォン・シャオガン 監督・脚本
チャン・ツィイー・・・・・ワン
ダニエル・ウー・・・・・ウールアン
グォ・ヨウ・・・・・リー
ジョウ・シュン・・・・・チンニー
原題 夜宴 上映時間 131分
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