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No427 ダークナイト 2009 005 アクション繋がり
ダークナイト (2008) Review そとづらは,道化でも中身は救いようのない黒一色のジョーカーに,対して綺麗事の理想論も暴力の乱用による命の裁定をも否定する,黒づくめながら灰色にこだわるバットマン,表の英雄デントやゴードン刑事の白だけでは,突き詰められない,混沌と秩序の狭間に蠢く深い闇と暗黒に灯火を照らす僅かでも強い希望,単純な勧善懲悪に終わらない善悪の垣根を越えた対比が見事です。
闇に乗じて暗躍する道化師,とかく明るいイメージの道化師が織り成す本能的悪行三昧,異常に不気味,生きる意義自体が悪。ライフワークなのだから名ばかりの自由に縛り付けられている,ちっぽけな人間などに比べ,本当の自由を手に入れているように見えた,自由とは純粋なものなのかも知れない,そこには正義も悪も関係無い,しかしながら全ての人間が悪に染まって自由を謳歌,暴虐の限りを尽くしたらどうだろう?
そうなると,悪が悪に襲い掛かる事になる,それが銀行強盗のシーン,ジョーカーに殺された共犯者は紛れもなく被害者だが,れっきとした黒。真っ黒になりそこねただけ,これによって解るのは,純粋な黒は己だけ仲間など持たない孤独だ,そんな孤独を楽しむジョーカー只者ではない。ヒース・レジャー実に惜しい…只者では無かった。
黒だけでは,心が通わず街として機能しない以上,バランス化が必要。闇の誘いに乗らない,バットマン,まさに黒騎士,完全な自己犠牲,騎士道精神邁進する姿は黒光りする異形でありながら,慈愛を感じる。自己犠牲を貫き通せず散った白い英雄とは見かけに捕らわれない灰色に佇む純粋さが違ったのだろう。想像しながら観ると傑作です。
このレビューは,誰かに理解されるんでしょうか?
それこそ,想像しながら読んで下さいってとこよ!
気に入らない点は2つ,
①序盤のスケアクロウの結末。あれでいいのか?次作に持ち越してもいいのでは?
②レイチェル,マギー・ギレンホールの容姿にヒロイン性を感じられないのも一因だが,内面が前作と違う気がしてならない。話す内容が変,愛に溺れた?それも一因か…
私的評価marvelous お帰りは,こちらから(-` )ノ 全て別窓にしましたのでヨロシク☆ 映画ブログランキング<(_ _)> ☆映画・洋画 部門に登録中です☆ STORY ゴッサム・シティーに現れた最悪の犯罪者ジョーカー彼は、マフィアたちに成り代わってバットマンを追い込む“ゲーム”を開始。それは「バットマンが正体を明かさなければ、毎日市民を殺す」という卑劣なルールで、戦いの中ゴードン警部補も凶弾に倒れてしまう。ブルースは遂にバットマンの正体を明かすことを決意。記者会見に登場しようとするが、それを制したのは新任検事で“光の騎士”と慕われるデントの意外な行動だった……。
CAST クリストファー・ノーラン 監督
ジョナサン・ノーラン
クリストファー・ノーラン 脚本
クリスチャン・ベイル・・・・・ ブルース・ウェイン/バットマン
マイケル・ケイン・・・・・ アルフレッド
ヒース・レジャー ・・・・・ジョーカー
ゲイリー・オールドマン ・・・・・ゴードン警部補
アーロン・エッカート・・・・・ ハービー・デント検事/トゥーフェイス
マギー・ギレンホール・・・・・ レイチェル・ドーズ
モーガン・フリーマン ・・・・・ルーシャス・フォックス
エリック・ロバーツ・・・・・ マローニ
ネスター・カーボネル・・・・・ ゴッサム市長
モニーク・カーネン・・・・・ ラミレス
ロン・ディーン・・・・・ ワーツ
キリアン・マーフィ・・・・・ スケアクロウ
原題 THE DARK KNIGHT 上映時間 152分
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