アマデウス ２００８ １６７

アマデウス　（１９８４）

Review
クラシック音楽界の偉人モーツァルトの成功と没落を描いていますが，天性の音楽観には感服も，ウッドペッカーみたいな甲高い笑い声を立て，女や酒も嗜み以上。チャラチャラと歌舞いている遊び人の側面には天才も人の子だと親しみを与えられます。憎めない性格なんだよ～

誰もが，表の顔しか見ず異端児呼ばわりするモーツァルトを同じく作曲家でありオペラ制作者のサリエリだけは，時代を超越してるモーツァルトの高すぎる才能を見抜いていたのですが，自らの壁を易々と越え，凡庸な観客の視点に捕らわれず，定石を打ち砕き，新たな定義を創世するモーツァルトに嫉妬心を抱き恐れを感じつつも，裏腹に彼の奏でる音楽の唯一無二のファンであるサリエリの心が良く解ります。自分が逆立ちしても到達出来ない境地に居る人間を人は羨みながら得体の知れない恐怖に，たじろぐのではないでしょうか？それが凡庸に越えられない天才への壁なのかも。

長い年月を掛け共作する事となった，レクイエムの制作に置いて，サリエリが初めて間近で垣間見るモーツァルトのポテンシャル。もう軽自動車とセルシオ位に排気量が違い過ぎますね。

一時代前の人間描写も見事ですし，クラシックやオペラに興味を持たせる内容でした。何より，モーツァルトを調べてみたい衝動に駆られますよ！

追伸・・・実際のモーツァルトは、こんな人間では無かったらしく残念。しかしフィクションには、フィクションの面白さがあります。

私的評価
very good

お帰りは，こちらから(-` )ノ　全て別窓にしましたのでヨロシク☆　

映画ブログランキング<(_ _)>


☆映画・洋画　部門に登録中です☆

STORY
1823年11月、凍てつくウィーンの街で1人の老人が自殺をはかった。「許してくれモーツァルト、おまえを殺したのは私だ」、老人は浮わ言を吐きながら精神病院に運ばれた。数週間後、元気になった老人は神父フォーグラー(リチャード・フランク)に、意外な告白をはじめた。--老人の名はアントニオ・サリエリ(F・マーリー・エイブラハム)。かつてはオーストリア皇帝ヨゼフ二世(ジェフリー・ジョーンズ)に仕えた作曲家だった。神が与え給うた音楽の才に深く感謝し、音楽を通じて神の下僕を任じていた彼だが、神童としてその名がヨーロッパ中に轟いていたウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(トム・ハルス)が彼の前に出現したときその運命が狂い出した。作曲の才能は比類なかったが女たらしのモーツァルトが、サリエリが思いよせるオベラ歌手カテリナ・カヴァリエリ(クリスティン・エバソール)に手を出したことから、彼の凄まじい憎悪は神に向けられたのだ。

CAST
ミロス・フォアマン　監督

ピーター・シェイファー　原作・脚本

Ｆ・マーレイ・エイブラハム・・・・・ アントニオ・サリエリ
トム・ハルス・・・・・ ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
エリザベス・ベリッジ・・・・・ コンスタンツェ・モーツァルト
ロイ・ドートリス・・・・・ レオポルド・モーツァルト
サイモン・キャロウ・・・・・ エマヌエル・シカネイダー
ジェフリー・ジョーンズ・・・・・ 皇帝ヨーゼフ二世

原題　AMADEUS　上映時間　１６０分
ＩＮＤＥＸメニュー

INDEXは、こちら