バウンド ２００８ １６５

バウンド　（１９９６）

Review
【マトリックス】のウォシャウスキー兄弟のデビュー作，傑作です！

主人公が女ながら配管工に壁塗りなどリフォームを生業にするコーキー（ジーナ・ガーション），およそミステリー映画の主人公に結びつかない職業なのですが…

現場の隣人が，マフィアでマネーロンダリング担当のシーザー，その彼の女がもう一人の主人公ヴァイオレット（ジェニファー・ティリー）

完全なる男社会であるマフィアの暗部を日々見せられている，ヴァイオレットは，男より女を愛する事を選択し，コーキーと大金を持って逃避行を目指すのですが，２人の愛情を確かめるレズシーン，匂い立つほど妖艶で官能的です，危険な橋を渡るには，ある種の結び付きとか契りが必要不可欠なのでしょうか。

しかし，ここだけで単なる官能映画と決め付けは良くないですね。中盤以降は【レザボア・ドックス】を彷彿とさせる（一枚落ちますが）意外に頭が切れるマフィアと机上の空論を実際に発動するも最悪な方向へと転がり続ける女衆の駆け引きと，それに伴い発生するバイオレンスが熱い。

そして，後半は大ピンチの連続で冷や冷や☆ここぞのカメラワークで切断寸前の指のアップや発射秒読みで引き金に指がかかる銃のアップなどハラハラ感をたっぷり味わえます。
タランティーノならば，どこかで再度切り返すんでしょうが，満足は必至では無いでしょうか！

ただし，１人で観るのがベターですね，特に序盤は。

私的評価
marvelous

お帰りは，こちらから(-` )ノ　全て別窓にしましたのでヨロシク☆　

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STORY
腕のいい盗みのプロ、コーキー(ジーナ・ガーション)は5年間の刑期を終えて出所した。彼女はマフィアのビアンキーニから、彼の所有するシカゴのアパートの内装と配管工事を任された。隣の部屋には、組織のマネーロンダリング担当のシーザー(ジョー・パントリアーノ)とその情婦ヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)が住んでいた。妖艶なヴァイオレットは中性的なコーキーにひと目惚れして誘いをかけ、2人はその夜、激しく求め会う。数日後、シーザーの部屋では組織の会計士シェリー(バリー・キヴェル)が200万ドルを横領したのが発覚し、ボスの息子ジョニー(クリストファー・メローニ)らの拷問を受けていた。シェリーとも密かに関係を続けていたヴァイオレットはコーキーに、その金を奪って逃げようと持ちかける。彼女を愛し始めていたコーキーだったが、相手がマフィアのマルゾーニ一家であることと、かつて相棒に裏切られた苦い経験から躊躇する。

CAST
アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー 　　監督・脚本

ジェニファー・ティリー・・・・・ ヴァイオレット
ジーナ・ガーション・・・・・ コーキー
ジョー・パントリアーノ ・・・・・シーザー
リチャード・サラフィアン ・・・・・ ジーノ
ジョン・Ｐ・ライアン・・・・・ ミッキー

原題　BOUND　上映時間　１０８分
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