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あの弁護士がショーン・ペンとはねぇ・・・・ カリートの道 2008 101
カリートの道 (1993) Review 【
スカーフェイス 】でのデ・パルマ×パチーノのタッグに,ショーン・ペンが,悪徳弁護士役で登場。あのチリチリパーマが,ショーンとはクレジット見ない限り,よほどのファンじゃないと気付けないでしょう。パチーノは顎髭が似合ってないです。
【スカーフェイス】は,暴力と金の世界を中心に描いたスタンダードなギャング映画ですが,こちらは,足を洗おうと決意する男カリートの,渋くて哀愁たっぷりのドラマがメインで,暴力は降りかかる火の粉を払うのが目的のギャング映画にしては荒っぽさがない上質振り。
ギャング稼業は,捨てられても好きな女は,ストリップバーで働いてようが,切っても斬れない,この辺は,【スカーフェイス】でも暗に示されてたように思える,求める物の最後は人に行き着くといった部類でしょうか。
ショーン・ペンの弁護によって救われながら,彼によって血の報復の渦中に道連れにされるのは,皮肉です。それでも,カリートは仁義を頑なに守る昔気質で,制裁にも筋を通すのが良いですね。足を洗うのだから,こだわりも捨てされば良いいんだけど。けじめなど,ほったらかして病院など寄らなければ,時間的猶予が出来て楽勝だったようにも思えなく無いですが,結末を変えるポイントは,観た方ならお分かりでしょうけど,そこじゃないから早く処理されるだけかも。同じパチーノ映画の【
ヒート 】でもデニーロが,プライドから同じような状況に陥ってますね。
ラストの逃走劇が,デ・パルマ的で魅力的です。追い詰められながらも冷静に打破して突き進むカリートが,かっこいいこと。【
アンタッチャブル 】は,階段での死闘だったけど,こちらは,エスカレーター。時代を感じますね,あそこはスローモーション使って来るかと期待したんだけど。
結末は,オチ始まりなので最初から了承済みなんですが,それでも驚かされましたね。
序盤の足るさが無ければ,もっと高評価必至でした。テンポがね,惜しい一本。
右がショーン・ペン!まるで別人!
私的評価Good STORY 1975年、ニューヨーク。カリート・ブリガンテ(アル・パチーノ)は、組織のお抱え弁護士クレインフェルド(ショーン・ペン)の尽力で、30年の刑期を5年で終えて出所した。かつては麻薬王としてならした彼も、今度こそ足を洗い、バハマのパラダイス・アイランドでレンタカー屋を営むことを夢見ていた。だが、従兄弟の麻薬取引のトラブルに巻き込まれたカリートは、心ならずも手を血で染める。
CAST ブライアン・デ・パルマ 監督
エドウィン・トレス 原作
デヴィッド・コープ 脚本
アル・パチーノ (カリート)
ショーン・ペン (クレインフェルド)
ペネロープ・アン・ミラー (ゲイル)
ジョン・レグイザモ (ベニー・ブランコ)
イングリッド・ロジャース (ステフィー)
ルイス・ガスマン (パチャンガ)
原題 CARLITO'S WAY 上映時間 145分
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Date : 2008-07-06 (Sun)
Category : 映画 ドラマ