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トム・クルーズのイメージが・・・・。 アメリカン・サイコ 2008 086
アメリカン・サイコ Review 美しき猟奇殺人鬼,パトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベール)が,一つの悟りに至までの物語でしょうか。
手間暇かけたボディケアとフェイスケア毛穴の一つ一つまで隅々と磨き上げる。ハンサムでモデル並みのルックスを維持するには,金に糸目は付けないようです。なんだか,トム・クルーズも似合いそうな役です。
その割に,白のブリーフが,どうかと思いますが,終盤ではトランクスも披露。こだわりはないようです。
表では,冷血無比を気取りつつ,裏では欲望のまま生きていると言いたいとこですが,あまり変わらない印象です。普段から,浮気・買春もするは,ドラッグでハイになるなど充分俗物で表と裏のメリハリが弱いかな。
ベイトマンは,エリートで何不自由なく暮らしながらも,その完璧なライフスタイルや姿形を支えるる,精神力を持ち合わせなかったように見えます,勝ち組を維持するには,勝ち続けなくてはならないし,エリート故のスケールの大きな悩みと,新しく作った名刺の出来栄えやスーツのセンスなど常人が持つ些細な悩み両方に振り回されては,ストレスもたまりますね。基本的に自分より優れものは許せない性質のようで小者でしょうか。
ストレスは,解消しないと病気になるので発散しないといけないんですが,斧やらナイフそれにチェーンソーなどでの殺人ゲームは,趣味の枠を超えて生活必需品,かなり病的ですよ。まっ裸でチェーンソーは,色男にあるまじき行為です。男の裸エプロンも見たくないですが,裸でダッシュしながらチェーンソーを唸らせるのってブラックで笑えます。
原作は,あまりの過激さから物議をかもしたようですが,映画では,殺人そのものの描写よりもベイトマンの内面重視のようです。
どんどんベイトマンが酒が無くなったアル中患者のように壊れながら追い詰められていく様子を,クリスチャン・ベールが,熱演してましたね。
ラストは,ベイトマンよりも強大な力を持った人物が動いたのか?
猟奇殺人そのものが,空虚で誇大な妄想って線も?
確信犯的に,どちらにもとれそうなエンディングですが,アレンが居たと思われる部屋の改装を支持していた女の態度がベイトマンに鎌を掛けたり意味深で何かあったのは確実だと思います… 妄想オチよりも納得できます。
人々の他人への無関心を風刺しているようにも思えました。そう言えば,最近は表札を掲げない家庭が増えているので,僕も隣人の名前を最近になってやっと知ったりと警鐘が鳴っていそうです。
私的評価ordinary STORY 1980年代、NY。27歳のパトリック・ベイトマン(クリスチャン・ベール)は、ウォール街の一流企業で働くエリート・ビジネスマン。高級マンションに住み、エクササイズに励み、ブランド物を買い求め、完璧な生活を求めている。婚約者イヴリン(リース・ウィザースプーン)も愛人コートニー(サマンサ・マティス)もいたし、秘書のジーン(クロエ・セヴィニー)は密かに彼に恋い焦がれていたが彼の心はどこか虚ろで、目下のライバル、ポール・アレン(ジャレッド・レト)に会うたび苛立ちは募るばかり。そして、抑えきれない感情に突き動かされたベイトマンは、アレンを自宅に呼び出し殺害した。そんなベイトマンの前に、失踪したとされたポールのゆくえを調査している人物、キンボール(ウィレム・デフォー)が現われ、ベイトマンの心に不吉な影がよぎり始める。
CAST メアリー・ハロン 監督
メアリー・ハロン
グィネヴィア・ターナー 脚本
クリスチャン・ベイル (パトリック・ベイトマン)
ウィレム・デフォー (ドナルド・キンボール)
ジャレッド・レトー (ポール・アレン)
クロエ・セヴィニー (ジーン)
リース・ウィザースプーン (イヴリン)
原題 AMERICAN PSYCHO 上映時間 102分
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Date : 2008-06-04 (Wed)
Category : 映画 サスペンス