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特命係の亀山が・・・ 相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 2008 084
相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン Review 何を隠そう,僕はミステリー好きなんです。そんな僕のお気に入りのドラマが杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の警視庁特命係静動コンビが,織り成す【相棒】です。
ドラマでは,常に冷静沈着に重箱の隅をつつき回るアールグレイが似合う特命係のブレイン右京警部。皮肉な言動などもシャーロック・ホームズばりでナイスミドルです。
そんな右京警部を慕い手となり足となり時には,キーパーソンとなりつつもトラブルに巻き込まれ事件を作り出す存在の熱血体育会系の亀山刑事。
ドラマを観たことが,ある方なら肌で感じると思いますが, スペシャル以外は,一時間で発端から結末まで力技無く丁寧に描かれているんですよ。そんな中でも僕が好きなエピソードは,2人が旅先で予期不能な事態に遭遇,偶発的に巻き込まれる展開です。より昔ながらの本格派ミステリーに近いのが,魅力的です。社会派ミステリーに良くある時刻表を駆使したトリックは,面白みが無いです。現実的なのでしょうけどね。やはり綾辻行人や有栖川有栖らに,思わず眉をひそめる駄作を覚悟に一握りの傑作に巡り会うのが爽快です。
そして,劇場版なのですが期待度は,高かったのですが,スケールが大きく成りすぎて【相棒】特有の細やかな設計の積み重ねが崩れ落ち,台無しになってしまった感が強く辛口ファンとしては,がっかりでした。
犯人の爆弾でマラソン大会を狙う壮大な筋書きは結構なのでしょうけど,ネットサイトやメールにより犯人と右京警部とのチェスの対決などでヒントを提供するのですが,
実は計画を未然に止めさせたいのか?
動機を推測させ犯人像を浮き彫りにし誘導させたいのか?が不鮮明でした。
世間に大きな波を起こし,事件をクローズアップさせ否応無しに目的を成就させようとの狙いを感じましたが,それでもスマートに事を運ぶ手段は,多く存在したかに思われます。
また映画化だけに気合いが空回りしたのか関係者を総出演で絡ませるのも,無理があったように映ります。
そして最大級の失敗は,亀山刑事の行動。様々なシーンで暴れまわり息吹きを吹き込んでくれるのですが…
犯人による爆弾設置ポイントで,不審物を発見するや否や,すかさず箱を開けるなんてやんちゃな行動は,あまりに暴挙で興醒めしてしまいました。あからさまに爆弾を積んだボートの処理も似た感じで
サスペンスにあるまじき順番無視 発見→調査→解決を,論理的に展開して欲しかった。
ドラマは,【ケイゾク】【アンフェア】なども,そうですがこじんまりが最適かも知れませんね。
そう考えると【Xーファイルムービー】の新作も失敗に終わる確率が,高いかも。
私的評価so-so STORY 現場に謎の記号が残される殺人事件が連続して発生。記号をチェスの棋譜と看破した警視庁特命係の杉下右京と亀山薫は独自の捜査に乗り出し、被害者全員に連絡を取っていた少女・やよいを割り出した。しかしやよいへの取調べは弁護士によって阻止され、捜査は行き詰ってしまう。そこで右京は事件に関連するサイトの管理人とメール交換によるチェス勝負に挑む。結果は右京の勝利。しかし投了図は、予期せぬものを示していた……。
CAST 和泉聖治 監督
戸田山雅司 脚本
水谷豊 (杉下右京)
寺脇康文 (亀山薫)
鈴木砂羽 (亀山美和子)
高樹沙耶 (宮部たまき)
岸部一徳 (小野田公顕)
西田敏行 (木佐原芳信)
原題 上映時間 117分
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Date : 2008-05-30 (Fri)
Category : 映画 サスペンス