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あまりにも悪徳過ぎやしないか トレーニング デイ 2008 082
トレーニング デイ Review デンゼル・ワシントンが,アカデミー主演男優賞受賞。イーサン・ホークが,助演男優賞ノミネートと,光と闇,両極端の刑事の生き様がまざまざと迫力ある演技で表現されてます。
麻薬捜査官のベテラン刑事アロンゾ(デンゼル・ワシントン)が配置転換によりオールドルーキーとなったジェイク(イーサン・ホーク)に適正テストの枠を超えた過酷な1日トレーニングを与えるのですが…
アロンゾは,最初から,いけ好かない根性悪で無茶な刑事なんです,ジェイクにパトロール中に麻薬捜査官の心得とか適当な事を吹聴して,マリファナを吸わせたり,ビールはグイグイ走行中に飲み干すなど,考えられない程のアウトロー振り,ダウンタウンに普通に存在しそうなギャングに近いかも知れません。とにかくデンゼル・ワシントンが執拗なまでに徹底した悪を好演してます。あるレベルを超えると悪の魅力に引き込まれそうになります。
それに対して,ジェイクは教科書通りで酸いも甘いもを知り得ない堅物刑事。とことん正義してます。中盤までは,エスカレートするデンゼルの得体の知れない迫力に,イーサンが,ひるみっぱなし。しかし,トレーニングの成果を即効で体に叩き込めるタイプなのか,ただの子羊からアロンゾと同じ狼と化し牙を剥く過程が,生々しい。
ラストに向けてアロンゾは,悪徳刑事から生粋の悪へと昇華。この糞野郎振りは,他者の追随を許しません。圧倒的な怒りで目が,切れてるジェイクにもはや数時間前の面影なし。2人のヒートアップに絡みあう第三勢力のロシア人マフィア。
結末は,多少の捻りも勧善懲悪の展開。どこの世界にも最低限の道徳が必要なのか,アロンゾを取り囲む目が語ってました。
俳優の演技に魅入る映画かも。
私的評価Good STORY ロサンゼルス市警の麻薬取締課に配属となった新人刑事ジェイクは、ベテラン刑事のアロンソとコンビを組み、麻薬捜査のいろはを教え込まれる。数々の大事件を解決し、麻薬に絡むあらゆることを熟知しているカリスマ刑事アロンソは、ジェイクの手本であり憧れの存在。「かよわい子羊でいるのか。獰猛な狼になるのか。それを選べ」と忠告するアロンソは、犯罪摘発のためにはいともたやすく自ら法を犯す。とまどうジェイクをよそに、アロンソの行動はさらにエスカレートしていく……。
CAST アントワーン・フークア 監督
デヴィッド・エアー 脚本
デンゼル・ワシントン (アロンゾ・ハリス)
イーサン・ホーク (ジェイク・ホイト)
スコット・グレン (ロジャー)
エヴァ・メンデス (サラ)
シャーロット・アヤナ (リサ・ホイト)
原題 TRAINING DAY 上映時間 122分
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Date : 2008-05-28 (Wed)
Category : 映画 サスペンス