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夢に頼るまでもないでしょう? 恋愛睡眠のすすめ 2008 081
恋愛睡眠のすすめ Review 【エターナル・サンシャイン】のミシェル・ゴンドリー監督の作品です。
【エターナル・サンシャイン】が,ファンタジックながら,芯はしっかりしてたのに対して【恋愛睡眠のすすめ】は,ふにゃふにゃやわやわで妄想に近い感じでしょうか?若者は,カチコチが理想的ですよね。
やはり奇跡の脚本家,チャーリー・カウフマンを欠いては趣が変わりますね。
ステファン(
ガエル・ガルシア・ベルナル )は,父を癌で亡くしメキシコから母の待つフランスに渡って来たところ,隣家にステファニー(シャルロット・ゲンズブール)が,引っ越して来て…
ってのが,超ファジーあらすじです。
このパターンだと紆余曲折ありながらの,ありがちな恋愛モードに突入するかに思えましたが,そんな単調ではなく,もっとクリエイティブな視点が要求されるようです。
ステファンとステファニー,劇中で仲の良い双子みたいと揶揄されるように名前も似てますが,メルヘンな感性もそっくりです。誰もが子供に忘れてしまう感覚を,男と女2人っきり,尚且つシラフで熱を帯びて話されると赤面してしまいますよ。セロファンの海とか言われてもね~ ガエルとシャルロットじゃなければ,ただのマニアで片付けられそうです。
そして,そんな会話を上回るのが,ステファンの夢の創造力。自分の見たい夢を作り上げ,現実と混同するなんて病人一歩手前ですが,同僚やステファニーは,訝しい目で見ずに理解を示す。大らかで良いですが,観てる側は,あまりに突飛過ぎて付いていくのが精一杯でした。夢は,ミシェル・ゴンドリー監督の得意分野でしょうけど,見せ方のバリエーションを,工夫して欲しいとこでした。
ステファンは,本当は発明家になりたかったそうで,一見ガラクタのような発明品を披露するのですが,一秒タイムマシンなんて何気にノーベル賞ものじゃないですか?せめて一分は,欲しいとこですが…
ここ一番勝負で70歳まで待たなければならない結婚が,短縮されたかも知れないのに,ここでも下ネタ連発。色男の特権です。
シャルロット・ゲンズブールは,実年齢的に,ちょっと微妙かも,30代後半で大学出たて位の役は,いくら若く見えてもキツい感じがしましたね,化粧も何故か地味だったし。
ガエル・ガルシア・ベルナル の意外な側面が観たい方には,受けそうですね~
私的評価ordinary STORY 心機一転、新しいスタートを切ろうとメキシコから母親を頼ってパリにやって来たステファン。ところが、紹介された仕事は望んでいたイラストレーターではなく、退屈なカレンダーの製版係だったのでがっかり。そんな矢先、アパートの隣りに素敵な女の子ステファニーが越してきて俄然恋愛モードに。が、シャイな性格ゆえ夢の中でしか思い通りに行動できず、虚しく空回りするばかり。いつしか夢と現実の区別もつかなくなって…。
CAST ミシェル・ゴンドリー 監督・脚本
ガエル・ガルシア・ベルナル (ステファン)
シャルロット・ゲンズブール (ステファニー)
ミュウ=ミュウ (母クリスチーヌ)
アラン・シャバ (ギィ)
エマ・ドゥ・コーヌ (ゾーイ/ゾエ)
ピエール・ヴァネック (プシェ氏)
オレリア・プティ (マルチーヌ)
サッシャ・ブルド (セルジュ)
原題 LA SCIENCE DES REVES 上映時間 105分
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