デ・パルマ的，火星物語 ミッション・トゥ・マーズ ２００８ ０７８

ミッション・トゥ・マーズ

Review
デ・パルマ監督が，【ＭＩ２】を断ってまで制作したのがSFで火星探索ミッションとは意外でした～
キャストは，ゲイリー・オールドマン，ティム・ロビンスと実力派ではありますが，あまり良さが活かされて無いように感じます。二人して宇宙飛行士で職場結婚ってのも出来過ぎ感たっぷりで，無理やりロマンス詰め込んだのでは？

映像は，NASAが全面協力したとの事でリアルなのですが，反面安っぽく物足りない印象も受けます。ネタは美味いんだけどシャリのバランスが悪い寿司とか，外見上は，問題ないものの食べると脂が無いパサパサで味気ない焼き魚みたいに，実が入って無いように思えましたね。

どうにもこうにもデ・パルマカラーが，無くて残念。何だろう【アルマゲドン】でも目指したんでしょうか？ティム・ロビンスが，それっぽい演出で宇宙の藻屑と消えましたけど，人類を救う程に壮大でも無かったかな。宇宙空間に投げ出され火星の引力圏に飲み込まれ燃え尽きようとしている夫を取り戻そうと撃った，文字通り最後の綱のワイヤーが，もう一歩で届かないのは，ベタながら悪く無かったんですが，次のシーンでは，淡々と任務をこなし随分あっさり気持ちを切り替える妻を，心が強いと取るのか？描写が著しく足りないと取るのか微妙なとこです。思えば火星行き第一便のクルーが，壊滅した時も妙に明るい雰囲気だったのも謎です。

ラストの強引さは宇宙レベル。あれほど侵入者を拒み豪快に火星の土に帰していたのに，謎を問いたら，あの対応。お茶は出ませんが…
もうひと波乱あってもね～
第一陣の細切れ虐殺振りが唯一のデ・パルマ的なのかも？

火星人は，タコのイメージが，ありますがこの映画の火星人は，仮面人間みたいで笑えました。

最後は，新天地に行かないと夜も眠れませんよ！

私的評価
ordinary

お帰りは，こちらから(-` )ノ

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STORY
2020年、NASAはマーズ1号で火星への有人飛行を成功させた。だが、火星上での探査活動中、乗組員は巨大な氷山のようなものを発見し、そこから発生した砂嵐に巻き込まれ遭難するという怪現象が発生。マーズ1号の当初の乗組員ながら妻マギーをを病気で亡くしたためミッションを断念したジム(ゲーリー・シニーズ)は、マーズ2号のメンバーとして宇宙ステーションでこの事態を知り、救出ミッションに乗り出す。こうしてジムはパートナーである親友夫婦ウッディ(ティム・ロビンス)とテリー(コニー・ニールセン)、そしてフィル(ジェリー・オコーネル)と火星へ出発。火星上から送られてきた映像には墓場が3つ映し出されており、それは最後の交信を送ってきた仲間のルーク(ドン・チードル)の生存の証明ではないかという期待を抱かせた。

CAST
ブライアン・デ・パルマ　監督

ゲイリー・シニーズ （ジム）
ティム・ロビンス （ウッディ）
ドン・チードル （ルーク）
コニー・ニールセン （テリー）
ジェリー・オコンネル （フィル）

原題　MISSION TO MARS　上映時間　１１４分
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