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人間万事塞翁が馬 ビューティフル・マインド 2008 072
ビューティフル・マインド Review ラッセル・クロウと言えば【グラディエイター】が,真っ先に浮かびます。どちらかと言えば腕力を連想させる彼が,数学者で大学教授,あの体格で教授なんて,そう居ないでしょうね。大学生時代など熟女が女子高生のコスプレをしてるような印象です。そういえば2008年は,
グラディエイターサンダル が,流行してるようですね。
ジョン(ラッセル・クロウ)は,数学者らしい,直線的な思考の持ち主。あらゆることを数字や確率で表しプライベートでも心休まらない様子。女性の口説き方も単刀直入でスタートから結論までクッションを挟まないので当然,殴られます。Mでしょうか?
単なる数字の羅列が瞬時に映像化される様は【マトリックス】を思い出させます。ジョンの頭の中では、真(true)と偽(false)しか 無いように見て取れます。つまりデジタル人間なのでしょうか。デジタル思考は,アナログ思考よりも,理論上では無駄なく物事を回せるので結果を出せる筈ですが,人間は心を持つ生命体。マシンには,近づくことは出来ても超えられず,本人すら気付かない内に心が歪み脳の欲求に応えられなくなる瞬間が訪れるのかも知れません。
中盤までは,ジョンが国家機密に関わる仕事を持ち,よもやのサスペンスタッチしかし,その秘密は彼の妻アリシア(ジェニファー・コネリー)により解明され疑問は解消されます。ここで監督が何故ジョンの学生時代を丹念に描かなかったかが理解出来ました。もっとも彼の友人達は奇行を目撃していたと考えるのが道理で,その点のフォローが足りない印象です。
ジョンの周りに背後霊のごとく現れる三人の心の同居人が怖いですね。実際には見えざる者達でも異なる意志を持ち生活の事ある場所に居座り続ける彼らと共存するのは,とても苦痛で邪魔な存在だと思われます。考えて見て下さい。夫婦の夜の営みの最中にも見守られ続けるのですよ。まるでフランスのルイ王朝のようにじっくりまざまざと他人に鑑賞されるのは,避けたいものです。
ラストは,胸を打ちますね。人生とは夢幻の如くなりと言いますか,ジョンどアリシアには大きな人生の回り道と禍いに満ちた病にも見えますが,見事にデジタルにアナログの余裕をも加え再起したジョンには病さえも彼を形成する一部。強いては成功の要因。そう考えると禍いさえも幸福。人間万事塞翁が馬と言えるのではないでしょうか?
驚いたのが,これが実話ってことで
更に驚いたのが,ジョンの浮気により,アリシアと離婚。現在は,再婚したらしいですが,ビューティフルマインドでは無いんじゃ…
原因は,色々あるんでしょうけどね(;´∀`)
私的評価Good STORY プリンストン大学大学院の数学科から優秀な成績でウィーラー研究所に進んだナッシュ(ラッセル・クロウ)は、周りに変人扱いされながらも数学の研究に没頭。ある時、諜報員パーチャー(エド・ハリス)にソ連の暗号解読を依頼される。世界の危機を救うことに喜びを感じ、密かにスパイ活動を続けるナッシュ。そんな彼にとって講師の仕事はつまらないものだったが、聴講生のアリシア(ジェニファー・コネリー)と愛を交わすようになり、2人は結婚する。
CAST ロン・ハワード 監督
アキヴァ・ゴールズマン 脚本
ラッセル・クロウ (ジョン・ナッシュ)
エド・ハリス (パーチャー)
ジェニファー・コネリー (アリシア・ナッシュ)
クリストファー・プラマー (口ーゼン医師)
ポール・ベタニー (チャールズ)
アダム・ゴールドバーグ (ソル)
ジョシュ・ルーカス (ハンセン)
原題 A BEAUTIFUL MIND 上映時間 134分
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