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アメリカ闇社会の深淵 8mm 2008 062
8mm Review 【セブン】【スリーピーホロウ】【パニックルーム】のアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーの脚本作です。
誰にでも,なくて七癖 あって四十八手と言いますんで性癖の一つや二つ合っても不思議ではないし,他人に迷惑さえかからなければ,何らかの原因で露呈して顰蹙を買う可能性は,あっても個人の自由でしょう。あくまで趣味の一端とも取れそうです。しかし世の中には,限度を超えた変態もいますよね?
対象が幼女とか実の娘・少年の奴らなんか,身の毛もよだちます。この映画では女性が,なぶり殺される本物の映像が,収録された8mm,スナッフと呼ばれるフィルムが,亡くなった富豪宅の金庫から見つかり,未亡人がフィルムで惨殺された女性の身元や謎に包まれた制作者などの真相解明を願い私立探偵のウェルズ(
ニコラス・ケイジ )が,調査を開始するのですが,亡くなった富豪は,夜な夜な夫人の目を盗み金庫から取り出しては,欲望を晴らしていたようで哀れなものです。富豪なんだからリアルな偽物を制作させてもと思うのですが,真性の変態には,そんな常識的な抑制も持ち合わせてないのでしょう。
ニコラス・ケイジ は,会話も流暢で,キリッと引き締まり他の出演作のイメージとは違って見えました。今まで観た
ニコラス・ケイジ の映画の中でキャラクターが,一番好みでした。
調査の過程で,ポルノ店の店員で裏のアメリカポルノ業界の情報通のマックス(ホアキン・フェニックス)と出会うのですが,デビルマンのようなヘアスタイルで笑ってしまった。
最初は,保守的なウェルズが,マックスと共にアンダーグラウンドの深淵に入り込み,のめり込んでいく姿がリアル。フィルムしか手掛かりが無い中で,女性を割り出し核心に辿り着くのは,並大抵ではない,時には卑猥な本やポルノまでシラフで観賞,調査の為とはいえ男二人で見るなんて探偵の鏡です。
失踪事件が絶えないアメリカでは,事件性が強くない限り警察の捜査も適当。。。
突然,娘を失った母親の心中は計り知れないです。
それでも,綺麗な嘘を付かず,真実を伝える,ウェルズ
事実の重みを感じます。これで前に進めるのですね。
ラストは,攻守逆転緊張感溢れ目を離せません。切り札は,タイミングが命,時を選んでこそ機能するものですね。
自分の家族よりも,けじめを優先,処刑を決行するウェルズの行動は,賛否両論でしょうが,一種のトランス状態でもあり魂の救済のようなものでしょうか。見返りは少ないですが~
人間死ぬ際は,身辺整理を忘れてはならないですね,恥ずかしい秘密が洩れては困りますし。不慮の死ではしょうがないですが(´∀`)
アメリカのアンダーグラウンドは,まだまだ奥が深そうです。
私的評価Good STORY 私立探偵のウェルズ(
ニコラス・ケイジ )は富豪のクリスチャン夫人(マイラ・カーター)から、夫の遺品の8ミリフィルムを調査するよう依頼される。そこには下着姿の少女が黒いマスクを被った人物に惨殺される場面が映っていた。ウェルズはわずかな手掛かりを元に、少女が行方不明中のメアリー・アン・マシューズ(ジェニー・パウエル)であることを突き止める。女優志願だったメアリー・アンの足取りを追い、ハリウッドに向かったウェルズは、アダルト書店で働く若者マックス(ホアキン・フェニックス)の案内を得て、ポルノ・ビデオのブラック・マーケットに潜入。
CAST ジョエル・シューマカー 監督
アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー 脚本
ニコラス・ケイジ (ウェルズ)
ホアキン・フェニックス (マックス)
ジェームズ・ガンドルフィーニ (プール)
ピーター・ストーメア (ディーノ)
アンソニー・ヒールド (ロングデイル)
クリス・バウアー (マシーン)
ジェニー・パウエル (メアリー・アン・マシューズ)
エイミー・モートン (ジャネット)
原題 8MM 上映時間 123分
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