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神に見捨てられた地 ブラッド・ダイヤモンド 2008 057
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ブラッド・ダイアモンド Review ただ元通り家族を取り戻し一つ屋根の下で暮らしたい真っ直ぐな男,ソロモン(ジャイモン・フンスー)と,決して正義漢ではなく,目的の為ならば,白人特権のコネを含めて,あらゆる手を知略と体力で体現する男,アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)一見正反対の男達が,一つの類い希ない標的と出会い,行動を共にするのですが,神すら見捨てた大地アフリカは,果てしなく厳しい世界。日常茶飯事で,つい今し方まで会話していた相手が,次の瞬間には,血液を乾いた大地に与え息絶える。ここでは,人命などゴミ以下の扱い。序盤から,痛いほどに感じさせてくれます。しかし重いテーマながらも,重量感とスピード感を合わせ持つアクションと,人間味に溢れるドラマチックな展開で飽きさせません!
誰もが,利用されるか,出し抜くか二者択一を常に迫られる紛争地帯,強い者こそが正義。正義は,何処までも利権を貪るカオスワールド。綺麗な絵空事では,乗り切れはしない世界を見たように思えます。
機銃と共に涙雨が降り注ぎ,地上では,悲鳴と怒号・銃声が鳴り響くさなか,暗雲を貫き通す雷鳴のように力強く突破口を切り開くアーチャーに,魂が震えます。野心を持つ男は,例え一瞬だけでも光り輝く瞬間が,あるように思えます。歴史も証明してますね。息子の行動に最後まで責任を持つソロモンにも唸らせられました。
ラストは,奇妙な友情と数奇な運命を共にしたソロモンに自由へのチケットを託したアーチャー
覚悟を決めた姿は,男ですね。最期は誰しもカルマを軽くし後を濁さず散るのが潔い。背中を撃たれ死ぬ羽目には,なりたくないものです。
ダイヤなど,給料3ヶ月分の契りの為だけの,ただの光った石ころと割り切ってましたが,これほどに,血塗られ紛争の火種の元凶と化している事を思えば,高額で取り引きされるのも納得。需要が無ければ供給も無いのですが,ダイヤモンドが,悪い訳では無く真の罪人は,止まるところを知らない人間のエゴなのでしょう。現在は,法律改正で表向き緩和されているようですが,人間の欲望は計り知れない法の網をかいくぐり利権争いは,続くのでしょうか?
映像,スケール,ストーリーのバランス感服です!
私的評価Excellent STORY アフリカ・シエラレオネ共和国。反政府軍組織RUFに捕まり闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモンは、作業中に大粒のピンクダイヤを発見。再び家族と暮らすために危険を承知でそれを隠すが、直後に政府軍によって捕らえられてしまう。一方、刑務所で巨大なピンクダイヤの話を耳にしたダイヤ密売人のアーチャーは、その在り処を聞き出すために、同じ刑務所に収監されていたソロモンを釈放させよう画策し…。
CAST エドワード・ズウィック 監督
チャールズ・リーヴィット 脚本
レオナルド・ディカプリオ (ダニー・アーチャー)
ジェニファー・コネリー (マディー・ボウエン)
ジャイモン・フンスー (ソロモン・バンディー)
マイケル・シーン (シモンズ)
アーノルド・ヴォスルー (大佐)
カギソ・クイパーズ (ディア・バンディー)
原題 BLOOD DIAMOND 上映時間 143分
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Date : 2008-04-17 (Thu)
Category : 映画 アクション