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ゾディアック 2008 035
ゾディアック Review ゾディアックとは,黄金12宮という意味らしいです。
もっと猟奇的なネーミングの由来を連想してましたがおよそサイコキラーには結びつけにくいです。
展開的には,物凄く淡々と地味な映画でした。映像付きの犯罪ファイルを最初のページからラストまで読んでくれてる様でもあります。
デヴィッド・フィンチャー監督作品と言えば【セブン】【ファイト・クラブ】など後半に怒涛の罠を張り巡らせる手法が痺れます。【パニック・ルーム】は,ユーモアを取り入れて散った感がありますが… 今作品は,実話ベースで脚色抜きで勝負したためと,ゾディアック自身よりも刑事や新聞記者そして風刺漫画家の事件に対する思いと翻弄されつつも時の流れと共に変化する生活の日記とも取れるスタイルの為か,メッセージ性とか,ここを見てくれと訴えかけてる部分を感じ取れずじまいでした。同じく、実話ベースで大量殺人鬼の影に暴走する人々の顛末を描いた【
サマー・オブ・サム 】も似た感覚を味わいました。漫画家のグレイスミスも精神半壊気味の暴走。真実追及には,代償がつきまといます。
俳優陣も自分達の個性を抑えられて役所から,はみ出さない演技で雑味が無いのが良くもあり悪くもありでしょうか。普通のフィクション映画ならロバート・ダウニーjr演じるエイブリーは,後半中核を担う予感なのですが,まさかの失速。実話ならではの寂しさ孤独感たっぷりです。
ゾディアックも,暗号で得体の知れない恐怖心を植え付け,凶器も銃を使ったりナイフに持ち替えたりと犯行パターンから,足がつかないように知恵を絞ったのでしょうが,インパクト不足気味。女は確実に仕留めるも男は,取りこぼしたのは,女性に対する恨みなのか,ある種の性的欲求たのかは,今となっては,明らかにされないでしょう。
ドキュメンタリー感覚でどうぞ!
デビッド・フィンチャー監督の次回作準備中らしいので期待です。
私的評価ordinary STORY 1969年、ドライブ中のカップルが襲撃され、女性は死亡、男性も重症を負う事件が起こった。その1ヵ月後、新聞社に事件の犯人と思しき人物――後に“ゾディアック”と名乗る男から犯行を告白する手紙と暗号文が届けられる。曰く、暗号文を新聞に載せないと大量殺人を決行するという。暗号は新聞に掲載され、新聞記者のエイブリーや風刺漫画家のグレイスミスは“ゾディアック”の謎解きに並々ならぬ関心を見せていくのだった…。
CAST デヴィッド・フィンチャー 監督
ロバート・グレイスミス 原作
ジェームズ・ヴァンダービルト 脚本
ジェイク・ギレンホール (ロバート・グレイスミス)
マーク・ラファロ (デイブ・トースキー刑事)
ロバート・ダウニー・Jr (ポール・エイブリー)
アンソニー・エドワーズ (ウィリアム・アームストロング刑事)
ブライアン・コックス (ベルビン・ベリー)
イライアス・コティーズ (ジャック・マラナックス巡査部長)
クロエ・セヴィニー (メラニー)
ドナル・ローグ (ケン・ナーロウ)
ジョン・キャロル・リンチ (アーサー・リー・アレン)
ダーモット・マローニー (マーティ・リー)
原題 ZODIAC 上映時間 157分
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Date : 2008-02-27 (Wed)
Category : 映画 サスペンス