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ビッグ・フィッシュ 2008 033 大物は生誕から一味違う
ビッグ・フィッシュ Review 黄色い水仙に一面覆われた中に男女が立っている写真を見ていたので,現実とかけ離れたファンタジーを予想していたのですが,実際はある一家の父親が,壮大な人生の一端を多少面白く脚色しながら,息子や出逢った人々に口承する優しさ溢れる素敵なライトファンタジーです。
ユアン・マクレガーの映画も何本か観てますが随分と喜々とした演技でしたね。どちらかと言えばドラッグ中毒とか,ちょっとネジがゆるみかかった若者役,もしくは笑顔すら10年位拝めないようなシリアスな役が多かったからそんな印象かも知れませんが,お気に入りの【
シャロウ・グレイブ 】と【
トレインスポッテイング 】とは,別な世界の色付けで面白いです!
つかみが最高,スッポーンと吹き飛びましたから♪へその緒は??? 若き日のエドワード・ブルーム(ユアン・マクレガー)は,本当とことん良い人ですね。他人の婚約者を取っちゃったりお痛は,ありましたが役立たない情報取得に3年間タダ働きの努力で相殺しても良いかも,足りない分は,サンドバッグになって返済しましたし☆
そして更に一頓挫有りながらも伝説を継ぎ足し,やっと結婚!稼ぐ為に旅周りのセールスに向かうのですが,夫を信じ愚痴一つこぼさなそうな妻も自由奔放なエドワードと相性が良さそうで人生のパートナーとしては最高かと。そんなシーンがあって現実世界のバスタブでの場面は,グッと来ましたね。老いてもまだ深い絆で結びつくには,互いの努力も必要なのでしょうか?
この他にも笑える話や,スティーブ・ブシェミ,ヘレナ・ボナム=カーターの絡みなど見所数々です。。。
ラスト間際の父の願いが息子の想いと交差する瞬間も夢物語とは思えなかったですね。少なくともホラ話では無い事は,後々証明されますしね。ティム・バートン×ユアン・マクレガーまた見たい組み合わせです。
父親とは,息子に自分の人生を引き継いで貰いたいとか,果たせなかった希望を叶えて欲しいとか,軌跡をなぞらえて欲しいと思うものなのかも知れませんが,体内に脈打つ血液の半分は,同じ物で合ってもクローンでもコピーでも物でも無いから過剰過ぎるとすれ違う場面もあるように思えます。過去を見つめ返せば僕も父とは,すれ違い分かり合う術を知らなかったなぁ~
この映画の父と子の関係を見てたまには,飯でも食べて昔話でも聞くのもいいかなと思えましたね。
それとも最期の最期に分かり合える瞬間まで待ちますか~
私的評価very good STORY エドワードは自分の人生を、常にロマンティックなおとぎ話のように語る。魔女や巨人、そして村の伝説だった“大きな魚”との出会い─。誰もが彼の話を楽しみ、彼を愛していた。ただ一人、ジャーナリストになった息子ウィルを除いて…。子供の頃は父の話に夢中だったウィルも、今は父の本当の姿を求めていた。だがその思いをぶつけても、エドワードは一向に事実を話そうとしない。しかたなくウィルは、ホラ話に隠された父の人生を探り始める。
CAST ティム・バートン 監督
ダニエル・ウォレス 原作
ジョン・オーガスト 脚本
ユアン・マクレガー (若き日のエドワード・ブルーム)
アルバート・フィニー (エドワード・ブルーム)
ビリー・クラダップ (ウィル・ブルーム)
ジェシカ・ラング (サンドラ・ブルーム)
ヘレナ・ボナム=カーター (ジェニファー・ヒル/魔女)
アリソン・ローマン (若き日のサンドラ・ブルーム)
ロバート・ギローム (ドクター・ベネット)
マリオン・コティヤール (ジョセフィーン)
マシュー・マッグローリー (カール)
ミッシー・パイル (ミルドレッド)
スティーヴ・ブシェミ (ノザー・ウィンズロー)
ダニー・デヴィート (エーモス・キャロウェイ)
ダニエル・ウォレス (教授)
原題 BIG FISH 上映時間 125分
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