407
復讐者に憐れみを 2008 018
復讐者に憐れみを Review 【
オールド・ボーイ 】で世界的にも有名な復讐シリーズの第1段です。このシリーズ実は,既に全て観ましたが(レビュー溜めすぎ)それぞれに趣向や味付けが異なって凝ってますね。シリーズ通して出演してる俳優陣もいい味だしてます。(脳性麻痺の青年役の人とか)韓国には,熱狂的なファンが多いのも頷けます。
それにしても日本に入って来る韓国映画は,愛情か残虐か両極端が多い気がしますね。中途半端じゃなく徹底的にこだわるのは良いことだと思いますね。
【復讐者に憐れみを】は,徹底的に復讐と言う名の残酷映画,復讐が復讐を重ね積み重ねられる死体の山は,衝撃的ではないでしょうか?腎臓移植が必要な姉を失った聴覚障害者のリュウ(ソン・ハギョン)が,腎臓を得ようと大金を裏のブローカーに預け託したら金を騙し取られ,おまけに自らの腎臓をもむしり取られるのは,悲劇ですね。裏世界に頼んだのは,藁をも縋る思いだったのでしょう。その直後に正規ルートで腎臓移植のチャンスが訪れるのは,皮肉です。
そうなった以上,移植費用を作ろうと安直に成功例が少なそうな誘拐を企てるのは,無謀にも思える行為ですが,その後の展開が早くて,ここからが本番でした。
聴覚障害者と言うことで望まない結果を招いたリュウと被害者の父親ドンジン(ソン・ガンホ)の絶望的なまでに生々しい復讐者に対する憎悪と憐れみと心理戦にゾクゾクさせてくれます。シチュエーションも凝りまくりで唖然です。ソン・ガンホと電気椅子上でのペ・ドゥナとのやりとりの描写も邦画なんかでは確実にNGでしょうね。
このシリーズ復讐がメインだけあってそこの描写は,緩みは有りません。相手の気持ちは汲み取ってはいるのでしょうが,それはそれ,これはこれで殺るときは殺ります。そこら辺が評価として別れそうです。映画の世界ではハッキリしてるこのタイプは,後味が良いですね!
ラストは,【
ナイロビの蜂 】のような展開で伏線が活かされてましたね。違いは,覚悟してたかどうかかです。
派手なアクションも無いし残虐度,展開の意外性(オールド・ボーイの捻りが凄すぎるのですが)などは,オールド・ボーイが上に思えましたが,それでも満足です!
私的評価Good STORY 聴覚障害者のリュは、病気の姉を救うため自分の腎臓を移植するつもりだったが、血液型が合わない。さらに、勤務先の工場を解雇され、わずかな退職金も、臓器の密売人に騙し取られてしまう。そんなリュに、恋人のヨンミは、工場の経営者ドンジンの娘を誘拐しようと持ちかける。金と引き換えに、娘は無事に帰すつもりだった。ところが、思いがけない事故で娘が溺死し、ドンジンは犯人への復讐を誓う。一方リュも、密売人に復讐を始める…。
CAST パク・チャヌク 監督
イ・ジョンヨン
パク・リダメ
イ・ムヨン 脚本
ソン・ガンホ (ドンジン)
シン・ハギュン (リュウ)
ペ・ドゥナ (ユンミ)
イム・ジウン (リュウの姉)
原題 복수는 나의것 上映時間 117分
INDEXメニューINDEXは、こちら
関連記事
スポンサーサイト
Date : 2008-01-28 (Mon)
Category : 映画 サスペンス