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レイクサイド マーダーケース 2008 011
レイクサイド マーダーケース Review いつの間にか日本映画界の顔の1人になった役所広司と,ドラマ【ガリレオ】でミステリーを読まない人にも名前が知れ渡った東野啓吾原作のサスペンスです。
今の子供達は,競争社会に身をうずめられ勝ち組負け組にどんどん振るい落とされて大変です。中学から受験生でしょう?冗談じゃないですよ。
親が苦労したから子供には,自分よりも楽になって欲しいが故に,両親同伴お受験合宿の中で起きた一件の殺人事件なのですが,殺人事件が公になれば,その場の誰もが痛手を食うのは,周知の事実なので隠蔽に躍起になります,この辺りは桐野夏生の【アウト】に似てるような…
正直,トリックその他は,目新しさも無く暇です。そして役所広司の立場が1人お受験反対派で目立つ筈なのに常に消極的で単なる浮気男から抜け出して無いですね,愛人が突然に妻の前に現れても動揺をそれほど見せないのは,心臓に毛が生えてましたが,それ以上に柄本明が汚れ役をバンバン引き受けてしまったんで目立たないです。顔や歯形を岩で潰すのは,比較的ポピュラーな工作ですが,指紋を消すのに両手指をライターで焼き焦がすのは,考えつかなかった。それを淡々と冷静にこなすえ柄本明が怖いですよ!
序盤に薬師丸広子がサイキックパワーの存在を暗喩してたので後半戦は,超能力の要素も絡むものだと思っていたら,ほぼ振れずじまいで,要らない振りだったような?
ラストは,次代の人間の怖さをヒシヒシと感じさせられました。
人間のデジタル化が怖いです。要らない存在は即削除とか思っちゃうんじゃないかな?そこには,一辺の感情も挟まないそんな世の中が近い将来に来そうで怖いです。
まぁ東大に入ってもリストラされれば,大差ないってのを考えた方がいいと思うよ。職業選択の幅は,広がるけどさ。
私的評価so-so STORY 名門中学への受験を控え、子供の勉強合宿に湖畔の別荘に集った3組の家族と塾講師。並木俊介は受験に疑問を抱きつつも、別居中の妻・美菜子と娘の舞華のために仲のよい夫婦を演じていた。その晩、何の前触れもなく俊介の愛人・英里子が別荘を訪れる。俊介は英里子と外で落ち合う約束をするが、英里子は現れない。別荘に引き返すと、そこには英里子の死体が横たわっていた。私が殺したの-。美菜子の言葉に愕然とする俊介をよそに、事態はさらに混迷を深めていく。事件の受験への影響を恐れた親たちが死体を湖に沈めようと提案したのだ。
CAST 青山真治 監督・脚本
東野圭吾 原作
役所広司 (並木俊介)
薬師丸ひろ子 (並木美菜子
柄本明 (藤間智晴)
鶴見辰吾 (関谷孝史)
杉田かおる (関谷靖子)
黒田福美 (藤間一枝)
眞野裕子 (高階英里子)
豊川悦司 (津久見勝)
牧野有紗 (並木舞華)
村田将平 (藤間直人)
馬場誠 (関谷拓也)
原題 上映時間 118分
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Date : 2008-01-20 (Sun)
Category : 映画 サスペンス