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ジャンルミックスの傑作!久々に驚きをくれました ボルベール <帰郷> 2008 004
ボルベール <帰郷> Review スペインを舞台にイレーネ(祖母)ライムンダ(娘)パウラ(孫)親娘3代に渡って繰り返される怒りと哀しみの連鎖,しかしそれを強く明るく押し返すライムンダ(ペネロペ・クルス)が美しく鮮やかに描かれています。男は,不在の中で時には,70~80キロの物体を1人で持ち上げ(僕には,出来ないなぁ),あるいは,腐らずに生活の為にレストランを切り盛り(人肉をスライスして少しずつ食わせてるのかと疑いました、スウィニー・ドットじゃあるまいし~)するなどペネロペ・クルスが美貌は,もとより
腰の据わった母親振り を遺憾なく発揮してます。ある打ち上げパーティーの席では,情熱的な歌も披露これまたキーは,高く伸びのある歌声が印象的です。スペイン語知ってるならば琴線に触れるのではないでしょうか?
サスペンス部分も,親娘間の血縁の秘密は,鑑賞者全員が解き明かせるように,用意周到に伏線が張り巡らされているのですが,その秘密は実は小枠で大枠に繋がるプロットの1つなのです,驚異的な構成力に泣けます(笑)
女の強さだけでは,無く罪悪と知りつつも運命を切り開いて生きる事を教えてくれる映画です。例えその選択肢が煉獄であったとしても…
この映画は,凄いと言わざるを得ないですね。ファンタジー/サスペンス/ヒューマンと異なるジャンルをきっちり配合して,一つの珠玉のストーリーに仕立ててます。映像的にも赤や緑の使い分けが絶妙でオープニングやエンディングは,アートと言っても過言ではないように思えます。さらに音楽のセンスも最高となるとペドロ・アルモドバル監督は,やはり天才ですね。監督にしては,ゲイ要素が全くないのも新鮮です。不朽の名作!!
重過ぎない作りも好印象です。そうそうサービスカットとして豊満な胸の谷間と話題騒然の音付き放尿シーンもセットで付いてます(//▽//)
親娘愛に胸打たれたらクリック♪ 私的評価Excellent STORY 失業中の夫の分まで働く、気丈で美しいライムンダ。だが彼女の留守中、夫が15歳になる娘パウラに関係を迫り、抵抗した娘は勢いあまって父親を殺してしまう。愛娘を守るため、ライムンダは必死に事件の隠蔽を図るが、その最中に「故郷の叔母が死んだ」と知らせが入る。一方、葬儀のため帰郷したライムンダの姉ソーレは、大昔に火事で死んだ姉妹の母の亡霊が、1人暮らしだった叔母をこっそり世話していた、という奇妙な噂を聞く。
CAST ペドロ・アルモドバル 監督・脚本
ペネロペ・クルス (ライムンダ)
カルメン・マウラ (イレーネ)
ロラ・ドゥエニャス (ソーレ)
ブランカ・ポルティージョ (アグスティナ)
ヨアンナ・コボ (パウラ娘)
チュス・ランプレアベ (パウラ伯母)
アントニオ・デ・ラ・トレ (パコ)
原題 VOLVER 上映時間 120分
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Date : 2008-01-05 (Sat)
Category : 映画 サスペンス