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全ては,喝采の為に プレステージ 2008 003
プレステージ Review 奇術師を目指し精進するアンジャーとボーデンの因縁の決着を巡って人生そのものとプライドを賭けての激しい攻防戦が熱いです!
彼らの得意技のマジックと同じく,奇抜な手でどちらかが登り詰めようと王手をかければ引きずり降ろし,叩き落とす。決着の行方は,マジックと違いタネのない力で鼓動を止め身体を消し去るしかない,その際に巻き込まれる犠牲が哀れで仕方ない,ステージでは冷静沈着でいなければ仕事にならない2人に,渦巻く凄まじいまでの執念と,ライバル心に感服させられました。
復讐の炎を絶やさずに,燃やし続けるには,精神力も必要ですよ,最もアンジャーにとっては,それ以上にボーデンが開き彼が開く事が出来ない秘密のヴェールを暴きボーデンが持ち合わせる全てを自分が手にしなければならないと言う強迫観念スレスレの葛藤が付きまとい心が休まらなかったのでしょう。目的の為なら,自分に惚れている女まで使う。やってることは,美学もなく美しさに欠けます。これで
不細工な奴の,復讐劇ならば… 外道の一言で終わりそう ラストは,読めてしまうので,こんなオチかなと思うことをトレースする感じなのですが,それでも興醒めしないのは,強烈な男の愛憎劇の勝敗を見たかったからです。
派手な映像(アカデミーでも映像部門ノミネート),日誌を読み思い起こす事で途切れ途切れに展開するストーリーなど飽きさせないのですが,変装にもう少しお金かければ,評価ももっと上がったのに…
唯一の謎は,アンジャーのコ○ーの思考は,オリジナルとリンクしてるのかってとこ?
ラストの水槽に狂気の成れの果てを見ました。下手な鉄砲数撃ちゃ当たる的思考。ボーデンの方が頭は,切れますね。
スカーレット・ヨハンソンも両者の奇術のアシスタントを期せずして渡り歩き,夜もアシスタントする,魔性ぶりは,相変わらずですが,今回は割と一途な役所で他が奇抜な人物が多いので脇役でも美味しいとこは,持って行けませんでしたね,男の闘いに華を添えた格好でしょうか。
息詰まる熱戦にクリックで拍手♪ 人気ブログランキングへ 私的評価Good STORY 19世紀末のロンドン。若き奇術師アンジャーとボーデンは、中堅どころの奇術師ミルトンの元で修行をしていた。しかしある日、アンジャーの妻で助手のジュリアが水中脱出に失敗し死亡。事故の原因はボーデンの結んだロープが外れなかったことだった。これを機にアンジャーは復讐鬼へと変貌し、2人は血を流す争いを繰り返すことになる。その後、結婚し幸せな日々を送るボーデンは、新しいマジック「瞬間移動」を披露するのだが…。
CAST クリストファー・ノーラン 監督
クリストファー・プリースト 原作
クリストファー・ノーラン
ジョナサン・ノーラン 脚本
ヒュー・ジャックマン (ロバート・アンジャー)
クリスチャン・ベイル (アルフレッド・ボーデン)
マイケル・ケイン (カッター)
スカーレット・ヨハンソン (オリヴィア)
パイパー・ペラーボ (ジュリア・マッカロー)
レベッカ・ホール (サラ)
デヴィッド・ボウイ (ニコラ・テスラ)
アンディ・サーキス (アリー)
原題 THE PRESTIGE 上映時間 130分
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Date : 2008-01-04 (Fri)
Category : 映画 サスペンス