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死者の息って意味らしいね ディパーテッド 2008 001
ディパーテッド Review 2006年アカデミー賞受賞作ですが,【インファナルアーフェア】のリメイクなのは有名ですね。オリジナルは,未鑑賞ですが,評判が良かったので期待してたのですが,これがアカデミー?ってのが率直な感想です。
立場こそ違えど才能に恵まれた2人のネズミ(マフィアの息がかかった男と警察の内偵捜査官)をレオナルド・ディカプリオ(ビリー)とマット・デイモン(サリバン)が演じてるのですが,2人揃って個性も無く魅力が無い。サリバンなんかは,設定がマフィアに育てられた男ならば,裏の顔は,もっと眼光鋭くギラギラした男を演じて欲しかったのですが,なんだか普通に恋人に愚痴ったりするナイーヴさを持つ男でイメージが違って見えましたね。どちらかと言えば,ディカプリオがマット・デイモンの役を演じた方がしっくり来るように思えました。関係ないかも知れませんが髪型なんかも,2人似たようなスタイルにしないで違いを見せたほうが良かったような?監督は,2人を善悪の対比にする為の演出なのかも知れませんが,キャラクターの魅力も映画には,大切な要素ですからね。
マフィアのボスのジャック・ニコルソンとセラピストの女医にも,しつこい位に二面性を与えてますが,少々くどいように思えます。この2人の二面性の影響で主演のネズミ達の特異性が薄れてしまい,どこにでも居そうな奴らに見えてしまって残念。大体セラピストの女医に2人共に出会い心の安らぎにするなんて出来過ぎです。
それと,2人がお互いの正体を巡って漆黒の夜の街を追いつ追われつのシーンがありますが,緊迫感が無いですね,がむしゃらさが感じられなくて…
あのシーンは,もっとがっついて殺気だった演技をして欲しかったです。
それで,ラストが拍子抜けを隠し切れ無かった。余りに出し抜けの一撃で,逆に驚きが無い,やはり事を起こす時は,溜めが大事に感じましたね。
鑑賞して直ぐ表裏一体とか,善と悪は,紙一重なんてのが,浮かびます。裏の裏は表がテーマなのでしょうか?
全体に,要らない卑猥なシーンが物語の重厚感と男たちの悲哀を下げ期待以下でしたね。
同じ感想の方は,クリック♪ 人気ブログランキングへ 私的評価ordinary STORY 貧困と犯罪が渦巻く、ボストン南部で生まれ育った2人の男。犯罪者一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志すビリー。マフィアのボス・コステロに育てられ、忠実な“内通者”となるために警察官を目指すコリン。2人は互いの存在を知らぬまま同じ警察学校で学び、それぞれ優秀な成績で卒業。コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ。一方、ビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査だった…。
CAST マーティン・スコセッシ 監督
ウィリアム・モナハン 脚本
レオナルド・ディカプリオ (ビリー・コスティガン)
マット・デイモン (コリン・サリバン)
ジャック・ニコルソン (フランク・コステロ)
マーク・ウォールバーグ (ディグナム)
マーティン・シーン (クイーナン)
レイ・ウィンストン (ミスター・フレンチ)
ヴェラ・ファーミガ (マドリン)
アレック・ボールドウィン (エラービー)
アンソニー・アンダーソン (ブラウン)
原題 THE DEPARTED 上映時間 152分
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Date : 2008-01-02 (Wed)
Category : 映画 サスペンス