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リメイクでも捨てたもんじゃないと思うんだけど サイコ (2007年140発目)
サイコ Review 言わずと知れたヒッチコックの名作ですが,オリジナルよりも,キャストを知っているリメイクを観てみました。作品が作品なだけに誰が撮っても大きく変化は,させられないし酷評は,必至で【
エレファント 】のガス・ヴァン・サント監督ってのが気にかかったのですが,オリジナルも後から観れば比較出来ますからね!今のところ比較出来ない以上まっさらな感覚で鑑賞しました。
結果は,リメイクでも面白いです!
とにかくオープニングの音楽で一発引き込まれ、序盤の主人公マリオン(アン・ヘッシュ)が,会社の売り上げ400万ドルを,虫をも殺せない顔して,顔色一つ変えずに持ち逃げ車で逃亡する様は,圧巻です,少しは躊躇しろって感じですが,ノールックパスのごとくスッーと行動に移しましたからね。後先を考えてないので魔が差したんでしょうが、それにしても大金は,人を狂わせますね。
飛行機で何故逃げないのか疑問ですね、恋人と新生活をおくる為の資金ならば,飛行機で遠距離恋愛の恋人と1日で合流,高飛びが基本だと思いましたね,どのみち嫌疑をかけられたら、男の周囲は,確実に調べが入り固められてるでしょうし出来るだけ早く合流して即座に海外に高飛びしなきゃならないでしょうしね。
でも,そんな重箱の隅をつつくことよりサスペンス好きには,欠かすことの出来ない殺人に至るシーンが古典とは思えないほどに衝撃的です!
中でも特筆すべきは,モーテルでシャワーに勤しんでいる真っ最中での殺害シーンでしょう。サイコ特有の音楽がバックに流れ前後左右逃げ場のない閉鎖的空間で助けも来るはずもないし,真の恐怖を感じてるためか悲鳴をあげることもなくナイフを繰り返し繰り返し浴びせられますが、それでも,手は虚しくも必死に体内に突き入れられ続ける凶刃を払おうと本能的に防御するのですが,ナイフに対抗する術もなく遂には力尽き瞳孔は,開き前のめりに下半身は浴槽に残したまま頭から床に崩れ落ちる姿がとても生々しくリアリティがあります。身震いしましたよ。
この惨殺劇の後に展開も,視点もガラッと変化して新鮮な気分で解明編に突入します。活躍するのは探偵のウィリアム・H・メイシーにアン・ヘッシュの恋人にヴィーゴ・モーテンセン,妹役にジュリアン・ムーアとそうそうたる顔触れです。前半ほどのインパクトは,無いものの謎がおぼろげに見えてきた後からも,もしかして違うのでは?と思わせたりカメラの視点と音声のマジックの勝利でしょうか?トリック的には,ズルい感じもしますけど。
この映画を見ると我が心のベストテンに入る【
殺しのドレス 】が【サイコ】のオマージュ作品だってことが、再認識できました。どちらかを見れば犯人が自ずと解るのは悲しいかも。
ナイフでガンガン突かれたくない方は,クリック♪ 人気ブログランキングへ 私的評価marvelous STORY 1998年12月11日金曜日、アリゾナ州フェニックス。OLのマリオン・クレイン(アン・ヘッシュ)は、カリフォルニア州で雑貨屋を営むサム・ルーミス(ヴィーゴ・モーテンセン)と結婚を誓い合う仲。この日、彼女は社長から40万ドルもの大金を託され、持ち逃げを決意。車で家を出た彼女は大雨のなか、旧道沿いにあるベイツ・モーテルにたどりつく。やがてノーマン(ヴィンス・ヴォーン)という青年が彼女を出迎える。
CAST ガス・ヴァン・サント 監督
ロバート・ブロック 原作
ジョセフ・ステファノ 脚本
ヴィンス・ヴォーン (ノーマン)
アン・ヘッシュ (マリオン)
ジュリアン・ムーア (ライラ)
ヴィゴ・モーテンセン (サム)
ウィリアム・H・メイシー (アーボガスト)
原題 PSYCHO 上映時間 104分
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Date : 2007-11-27 (Tue)
Category : 映画 サスペンス