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昏睡状態一方通行盲心愛 トーク・トゥ・ハー (2007年135発目)
トーク・トゥ・ハー Review 美しくも、儚く悲哀に満ち溢れた調べに乗って、型破りな愛情が繰り広げられます。
決してリアルでは,ありませんが,設定が面白い映画です。
バレエダンサーの卵【アリシア】男社会に生きる気高き女闘牛士【リディア】2人の植物人間を介して,セクシーハゲ【マルコ】と,介護オタク【ベニグノ】の軌跡を描いてますが、2人と彼女達の一歩踏み出すきっかけが
玄関先に蛇がいたり 密林か! ヾ(・ω・;)ォィォィ... 思いっきり住宅街ど真ん中じゃねえかよ 財布を落とし拾って貰い会話発生するのですが 財布投げ捨ててるだろ ヾ(´ω`;) ォィォィ... 見えてるしね そんなわけで、わざとらしく感じられますが,この辺りの説明に尺を使いたく無かったのでしょうね,ポジティブな解釈が大事でしょう。
それでも,激流の様な車の群れを縫うように渡り駆け抜ける姿や、厳しい試合が予測されていた闘牛の前日に色恋で心を乱し涙する様は,悲劇的な事故の暗示を与えてました。
アリシアの父親が経営する住居も隣接する精神病院の受付嬢が、端正に整った綺麗なお姉さんだったのに電話トークで
今、巨大なウンチをしてたってとこって ちょっと幻滅。いやかなり(´Д`||)ハハハッ そして,ドアを締め忘れたにしても,アリシアのシャワーシーンに合わせてなんて出来過ぎ感たっぷりです。全編通して偶然が必然と化す展開が続きます。
脇道が長めですね,その中のサイレントムービー【縮み行く恋人】は,本編以上に笑えたりしますけど確実に家族には,オススメ出来ない脇道映画ですね、危険な薫りで凍りつくのは,間違いない、無修正だからね
後半は,ペドロ・アルモドバル監督らしく男の友情ゲイ風味添加みたいなレッドまでは,行かないですが,イエローランプが,点灯します。しかし不快感を感じることは,無かったですが,海外ではゲイが社会的に認可されてるのは,感じさせますよ。
物語の肝は,ベニグノが,アリシアに行った行為が許されるかどうか?でしょうが,意志の疎通も出来ないアリシアへの介護を超えた過ちが許される筈は,無いのでしょうが,変質者の己の欲求を満たす為のそれとは,違った真実は,感じられましたが,やりすぎでしょうか?
それと、時折2人掛かりで丁寧に服を着脱するシーンも、ありますが,その割に前後のシーンでは,胸が露わにはだけてたりして 隠すなら隠せ,見せるなら全開にしろ みたいな,ハッキリしろみたいな演出も多かったですね。
ラストは,【マルコとアリシア】と題名だけが、告知されて幕となりますが,これからの未来が想像できますね。共有の知人ベニグノの意志が、記憶以上の何かをアリシアにもたらし引き寄せられたのかも知れませんね,臓器を提供された患者がドナーの記憶を併せ持つかの様に,いつかは,マルコの部屋を訪れベニグノの秘密を話す日が来るのか?口が固いマルコは,墓場まで持って逝くのか興味深いです。重い題材ですが,未来に希望を与えてるので,爽やかな観賞後でした。
でも,例え植物人間と化しても知らない誰かに体を隅々まで丹念に観察されるのは,嫌ですよね( ・ノェ・)コショッ いつか寝たきりになり時間に取り残されたくない方は,ポチッとお願いします 人気ブログランキングへ 私的評価Good STORY 病室のベッドで昏睡状態にあるアリシア(レオノール・ワトリング)は、看護士のベニグノ(ハヴィエル・カマラ)により4年間世話されてきた。バレエ・スタジオで踊るアリシアの美しさに魅せられたベニグノは、彼女が交通事故に会って以来、自ら献身的な看護を志願したのだった。一方、女闘牛士リディア(ロサリオ・フローレス)も、競技中の事故によって昏睡状態で入院していた。彼女の恋人のマルコ(ダリオ・グランディネッティ)は絶望に陥っていたが、ベニグノと互いの境遇を語り合ううち、二人に厚い友情が生まれていく。
CAST ペドロ・アルモドバル 監督・脚本
ハビエル・カマラ (ベニグノ)
ダリオ・グランディネッティ (マルコ)
レオノール・ワトリング (アリシア)
ロサリオ・フローレス (リディア)
ジェラルディン・チャップリン (カタリナ)
パス・ベガ (サイレント映画のヒロイン)
原題 HABLE CON ELLA 上映時間 113分
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Date : 2007-11-11 (Sun)
Category : 映画 ドラマ