アモーレス・ペロス Review この映画は,メキシコ映画で3章に分かれた、オムニバス形式に,要所要所で主要人物が,クロスオーバーする,お馴染みの手法を取っています。2話目は,オールカットでも良かったように思えましたね。タイトル【アモーレス・ペロス】の意味は,犬のように愛するという意味だそうですが,難しい表現ですね。犬を愛するようにとかなら,慈しむなんてフレーズが,浮かぶのですが,犬のようにとは,本能的?言い方を変えて直情的,もしくは,一方的ともいえるのかも?
そう考えると,3話それぞれ,兄嫁との不倫,ノーマルの不倫,通い合わない親子愛と,直情的で関係者の不幸や,決着のついた過去を掘り起こし痛みを感じされる哀しさの残る愛情表現でしたね。
全ての物語に間接的にしろ,鍵握るのは,オクタヴィオ【ガエル・ガルシア・ベルナル】ですね。それにしても,オクタヴィオは,行動が,短絡的そして,悪い男かつ,
紛れもなく不幸を撒き散らしてます。
引いてはいけない魔のカード,ジョーカーです 決して切り札的意味合いでは,ありません!
母親は,大変ですよね。兄ラミロ共々,不肖の息子ブラザーズですから,さらりと流されてますが,リアルに考えると,生死は,定かでは有りませんが,兄ラミロから,兄嫁スサナを奪う為に,計略を企て陥れ,犬に対する復讐にしろ,ナイフで闘犬の対戦相手の腹を突き刺し,それに関わるカーチェイスで2話のヴァレリヤの車と衝突,同乗者の友人が死亡。ヴァレリヤも,重傷。後に足切断。職も失う。さらには,拳銃で撃たれ重傷を負った飼い犬が,助けられた家の飼い犬達を噛み殺す惨劇まで二重三重に不幸,普通なら刑務所は,確実だし,一体
賠償金は,どんだけ掛かるんだろう (*゜ロ゜)ハッ! 間違いなく破産でしょう (*´・д・)*´。_。)ゥミュ それなのに,再度の駆け落ち要求(;´∀`)…うわぁ… 正直,痛すぎ・・・・ それは,一途の一言では片付けられないだろう? スサナで無くとも誰が付いて行くのだろうか? 言うなれば…
①3億程度,借金を負い更に重罪の容疑を持ち合わせるイケメン
②貯金3億で,順風満帆クリーンで,将来に不安無しだけどブサイク
転落したオクタヴィオに付いて行くには,この条件で①を何のためらいも無く選ぶ勇気が,必要に思えますが…
素足で,いばらの道を歩むようなもので居ますかね~?
究極の愛にチャレンジしてみますか( ´∀`)
2話目のヴァレリヤが,一番悲惨。オクタヴィオにクラッシュされ,人生最高の瞬間から,瞬時に,ストップ安から紙くず同然へと暴落。略奪愛のツケにしても,あまりに高いツケを払わされた。しかし加害者オクタヴィオの名前やらは,3話でのサプライズの布石の為か,一切出ない。事故の被害者という現実以外は,他者との接点も無く独立したストーリーなので,チャプターで飛ばしても問題なく観られてしまうのが,勿体無く感じましたね。
それにしても,モデルハウス並みにもろいフローリング (´▽`*) ヒールに,全体重がかかったとはいえ,ヴァレリヤは,スーパーモデルだからね。体重は,40キロ台でしょう?床を突き抜け、なおかつ大穴を開ける程の負荷が,発生するものなのか?フローリングの下には,板もあるはずですけどね? そして,不倫相手のダニエルも、大穴に落ちた犬を助けるのに,もう少し工夫とか無いものなのか? あそこまで,フローリングを剥がさなくとも充分,自身で潜り込み這い進めるスペースは,あったように見えたけど (*´・д・)? 最悪でも,業者を探して呼ぶとか,対策して下さい。頼みますよ┐(´ー`)┌
で3話は,元殺し屋・現ゴミ漁りで生計を立てる,エル・チーヴォの物語。犬と寝食を共にし,恐らく人間よりも,犬が好きなんでしょうね? 彼、曰わく飼い主と犬は,一心同体。それだけに、善かれと思ってしたことが,裏目に出て彼も被害者といえそうでしょう。それでも,犬に罪は,ないと銃を収めます。カインとアベルの関係の,最悪兄弟にも,それなりにチャンスを与えてますから,殺し屋の前は,大学教授らしく隠れた人格者でもありそうかな?
車を2台も売り払うなど、したたかに生きてるようですが,利己なだけに,仕方ないけど,想う気持ちがあるのなら,匿名にしても,良いのでは?
犬好きには,堪えるシーンが,多い中でラストは,犬と人とが,通じあい新たな道を歩む姿に,救いが見えました。
1話目が,1番引き込まれ,2話目は,痛そうだし犬の対処に,若干イライラ,3話目は,人生の流れを感じさせられました,時間軸をずらしたオムニバスと似た構図の【
パルプ・フィクション 】の方が,好みですが,こちらも傑作でしょう!
ガエルなら,チョイ悪でも構わない方は,クリック希望です♪ 人気ブログランキングへ 私的評価very good STORY 〈第1話〉ダウンタウンに住む青年オクタヴィオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)。兄のラミロ(マルコ・ペレス)は強盗で、妻のスサナ(ヴァネッサ・バウチェ)につらく当たっている。オクタヴィオの夢はスサナと共にこの街から逃げ出すこと。
〈第2話〉ヴァレリア(ゴヤ・トレド)はスペインから来たスーパーモデル。不倫相手の広告デザイナー、ダニエル(アルヴァロ・ゲレロ)が妻との別居を決意し、幸せな生活が始まろうとしていた矢先、交通事故で瀕死の重傷を負ってしまう。
〈第3話〉元大学教授でありながら、いまは殺し屋にまで落ちぶれた老人エル・チーヴォ(エミリオ・エチェヴァリア)は、廃墟のような家でたくさんの犬に囲まれて暮らしている。何日も殺す相手を尾行する日々の一方、彼は昔捨てた自分の娘マル(ルルデス・エチェヴァリア)のあとも追っていた。
CAST アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 監督
ギジェルモ・アリアガ・ホルダン 脚本
エミリオ・エチェバリア (エル・チーヴォ)
ガエル・ガルシア・ベルナル (オクタヴィオ)
ゴヤ・トレド (ヴァレリア)
アルバロ・ゲレロ (ダニエル)
バネッサ・バウチェ (スサナ)
ホルヘ・サリナス (ルイス)
マルコ・ペレス (ラミロ)
ロドリゴ・ムライ・ブリサント (グスターボ)
ホセ・セファミ (レオナルド)
ルルデス・エチェバリア (マル)
グスターボ・サンチェス・バラ (ハロチョ)
原題 AMORES PERROS 上映時間 153分
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