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72時間の雨(感想・レビュー)Rain(2007年126発目)
Rain
Review 72時間後に起きる運命の転機を,6つの哀しみのオムニバスで語ってますが、ジャケット写真から癒しのオーラを感じたので,哀しみの中にも暖かさを期待したのですが,どちらも特筆すべき点もなければ,共感できるポイントも薄いという薄い映画でした。
ほぼ混じり合う事が,ない6つの小さなドラマなのですが,全編を通して,Rainのタイトル通りに、ジャズが静かに流れる中で,空は、これでもかって位にどしゃ降り,この展開だと,ラストでは、雨上がりと共に6つのドラマ全ても晴れやかに解決。雲を吹き飛ばして、すっきりシャープにまとめてくれる事を期待してたのですが,私のメレンゲのようなソフトに淡い初恋を想わせる期待は,裏切られました。どんより残る曇り空のように中途半端で,はっきりしない。事態が好転するのか、救済の道がないほどに激しく堕ちていくのか,メリハリが不足でした。
エピソードの一遍ですが,中高年夫妻がホームレスにチョコレートムースを差し出す・差し出さないで,火花勃発,さらに、パーティーの話題の1つとして火事場で猫と絵画を救うとしたら、どちらを選ぶという質問に対しホームレスにチョコレートムースを与えない選択をした妻は,涼しげに絵画をチョイス。同席していた夫は,自分と違い過ぎる妻と口論の挙げ句に『君は,優しさがない』なんてフレーズが、飛び出すのですが,新婚夫婦なら,いざ知らず長年連れ添って何を今更新発見してるのかと不思議です。気付くでしょう,普通は?
ラストは,それぞれの短編に,エンディングが流れるのですが,唯一納得出来たのが,金が無くて原料の粘土や家賃すら払えなくなり、恋人にも逃げられ,にっちもさっちも行かなくなったタイル職人が、タイルを納めた未亡人のクライアントに未払い金を取り立てに,会社を経営している未亡人宅に乗り込むのですが,夫を無くした寂しさの余り情緒不安定になり小切手を切ろうとしない未亡人と,すったもんだの末にエンディングで,寝てしまうと言う凄いオチ。これは,このままくっついてしまえば、金の心配は解決,寂しさも無くなり2人にとっては,願ったり叶ったりまでは,行かずとも。WIN・WINの関係で,再生の道を歩むのでは,無いでしょうか?その他のエンディングは,特筆すべきことは,なくて再生とか更正なんて感じではなく、逆に暗転とか,何も変わらずみたいな結末で,感動より絶望的観測が強い不可思議な映画でした。
so-so
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STORY廃虚のようなビルが建ち並ぶクリーヴランド。この町に生きるジャンキーの女やアルコール中毒の男ら6組の人々に、同時に悲劇が降りかかり……。彼らが苦悩から立ち直る姿を、ピーター・フォークら実力派俳優たちが演じきった群像劇。
CASTマイケル・メレディス 監督・脚本
ドン・メレディス (ジョン)
ピーター・フォーク (ワルド)
エリック・アヴァリ (アレックス)
ライル・ラヴェット (ディスク・ジョッキー)
ペネロープ・アレン (ヘレン)
ブライス・ダナー (ビバリー)
原題 THREE DAYS OF RAIN 上映時間 98分
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- Date : 2007-10-16 (Tue)
- Category : 映画 ドラマ