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金の魔力(感想・レビュー)シンプル・プラン(2007年124発目)
シンプル・プラン Review スティーブン・キングに90年代最高の小説と、いわしめた原作の映画化です。雪深い町で,大金が絡む殺人事件と言うと【
ファーゴ 】を思い出します。皮肉なラストも近い印象を抱かせます。ただし誰1人誘拐は,されませんし,人間をかき氷のように,みぞれ状態にして,殺人を隠蔽しようとする過激なノータリンは,居ません。この映画に関わるのは,普通のバカ2人と,堅物が1人ですよ。堅物の妻(ブリジット・フォンダ)が影の欲たかりであります。
ビールを飲み干し、空缶を酔った勢いで雪だまりに放り投げたら,雪の壁が,崩れ落ち墜落した飛行機が姿を現し,止せば良いのに好奇心から中を探索したらパイロットの死体と大金に、ご対面ですから世の中何が起きるか分からないです。当然バカ2人は,死体なんかほっぽりだして,ネコババに走ります。それを必死に引き止める堅物ですが,440万ドルの魔力には,何人たりとも逆らえません。私も同じ状況なら必然的にネコババしますね!円ならともかく,ドルですからね。リスクがどうとか考える余地は,ありません。レッツネコババです。
しかし1人で見つけたなら、口笛でも吹きながら素知らぬ顔で,金を寝かせておくのでしょうけど,バカ2人を含めて3人ですからね,酔った勢いで武勇伝を語るように聞かれてもいないのに喋りまくるのではないかとか、手綱を握り締める腕にも力が入りますよ。
お金は,人間の大きな発明の一つで,とてつもない効果を生み出しましたが,反面貧富の差から万国共通で身分差別が発生し生きる為に金が入るのか?お金を得るために生きるのか?学業から卒業し自由になれると思いきや知らない内に雁字搦めに縛られてるなんてのが、過去から現代まで未来永劫続いているのです。ここから一歩抜けだすには,犠牲がつきものですね。友情も家族愛さらに、殺人さえも天秤にかけると大金には,釣り合わない。それ程の魔力なのです。虚しいですが,負け組が勝ち組に変わるには,並々ならぬ覚悟が必要なんですね。
ラストで,こんなことなら大金など拾うんじゃなかったと呟くシーンが印象的でした。そして、あらゆるものを犠牲に苦労に苦労を重ねて勝ち取った大金に,驚愕の秘密が,隠されていたのは,ショックですよね。まさに振り出しに戻るですが,失ったものは,還らず振り出し以下になってしまうのは,皮肉以外の何物でも無いでしょう。440万ドルの暖かさは生涯忘れられないだろうな。この映画が,言いたいのは,金に流されるな地道に生きろ,金ばかり追い求める人生は虚しいぞと言うことでしょうね。この答えが正しいかどうか,はっきりするのは,かなり先なんでしょうね。ビリー・ボブ・ソートンが苦悩しながらも,見事な言葉回しで友人を嵌める演技がとても上手かったです。そして最後の最後に弟一家の為に我が身を犠牲にする兄としての散り際も見事でした,良作でした!
ビリー・ボブ・ソートン長髪初めて見ました! very good 映画ブログランキング<(_ _)> ☆映画・洋画 部門に登録中です☆ STORY アメリカの雪深い田舎町。飼料店に勤めるハンク(ビル・パクストン)は、薄給に苦しみながらも妊娠中の妻サラ(ブリジット・フォンダ)のために黙々と働いていた。大みそか、失業中の独身中年男の兄ジェイコブ(ビリー・ボブ・ソーントン)とその悪友の肥満漢ルー(ブレント・ブリスコー)に父親の墓参りに連れ出されたハンクは、その帰り道、偶然入った森の中で墜落したセスナ機を発見。機内にはパイロットの死体と、なんと440万ドル(約5億円)もの大金があった。
CAST サム・ライミ 監督
スコット・B・スミス 原作・脚本
ビル・パクストン (ハンク)
ブリジット・フォンダ (サラ)
ビリー・ボブ・ソーントン (ジェイコブ)
ブレント・ブリスコー (ルー)
ゲイリー・コール (バクスター)
チェルシー・ロス (カール)
ジャック・ウォルシュ (ドワイト)
ベッキー・アン・ベイカー (ナンシー)
原題 A SIMPLE PLAN 上映時間 122分
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Date : 2007-10-09 (Tue)
Category : 映画 サスペンス