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恋は,回転木馬だ(感想・レビュー)愛より強く(2007年116発目)
愛より強く Review いきなり衝動的に衝撃的に自殺未遂,度肝を抜かれます。そして病院へと転送するオープニング。そこで病院の先生に
世界を変えられないのなら君の世界をかえろと言われ、きっかけになったか知らずか
ジャイトとシベルの他人でありながら数奇な運命がスタートするのですが,偽装結婚から始まるリセットのない人生ゲーム?
病院抜け出してビール一杯飲むのに、地面をゴロゴロ監視を交わし脱出スパイ顔負け必死こいてるなぁ(´・∀・` )
時折挿入されるミニ楽団は,あまり必要ないかな。章立てのつもりなのでしょうけども,妙に和んでね。口直しの効果は,ありそうだけど一気に食べたい性質なんで~
結婚式の席で新郎・新婦に扮したジャイトとシベルがにこやかな笑顔を作り上げながら、『くそ女め!』『悪かったわね!』なんて会話を展開しかもドラッグ吸引とは,恐れ入りやす。
泊まる場所と,その場の欲求を満たそうとするシベルの誘惑の眼差しが怖い。イケメンのバーテンもあっさりテンプテーションに、かかってしまうし、シベルの偽装結婚の目的は,親元を離れて自由に踊ったり男と寝たりと,本能そのものなんで、当然ジャイトなど見向きむせずにせっせと情事を重ねるのですが,出会った当初よりにわかに自分好みのファンキーな女へとモデルチェンジして行くシベルが,気になって堪らないとこなんかが,かわいいじゃないですか。料理や家事も得意ですしね。
男ってのは,そんな生き物ですよね:*:・(*´∀`*)・:*:
それにしても,トルコ人は,結婚式や親戚付き合いが名古屋のように、うるさそうですね。名古屋って新居に物を運ぶ時に間違えてUターンしよう物なら血祭りに処されると聞いたことがあるのですが似た空気を感じましたね。
後半のシベルの態度には,納得いかないですね。いくら別離する羽目になったとは言え居候の上に仕事まで紹介されておいて世話になってる従姉妹を軽蔑とは,
ふてぇ~野郎だな!女だけどね
感謝の気持ちが足りないなぁ。真面目に働くと思いきや夜な夜な街をさまよって堕ちて行く姿が痛い。気持ちは分からないことも無いですがジャイトに対する想いをあらぬ方向に,ぶつけてるようでした。自暴自棄から来る苛立ちを遥か通り越した狂気ともとれなくもないけど,激し過ぎる愛情なのか,『あるいは裏切りと言う名の女』なのか,判定は,いかんともつかなし。神のみぞ知るってとこでしょうか。ラストは,時間が生んだ悲劇と言いますか,出会った時期が早過ぎたのか?どこか別の時別のタイミングで出会っていたら,シベルの隣に居るのはジャイトだったのだと思いますね。哀しい結末ですが,シベルの決断は,これまでとは違い他者を考えた物であり精神的成長を感じました,ボロ雑巾状態から,よくぞ回復したものです。ジャイトは,シベルに感謝してるんでしょうね。あの場面で乗り込んで行かなかったのは,今後のジャイトの未来に明るさを,もたらすと信じたいです。激しすぎる絶望から希望へ深い映画でした!
2人の共通点
①自殺未遂経験者
②パンク好きでファンキー
③あからさまに切れやすく,本能のまま生きる。そして
やつあたりの対象がガラスが多いんじゃないの?
本来ガラスのように砕けやすい,マインドの持ち主なんでしょうね。
この程度で済むクラッシュではないよ! marvelous 映画ブログランキング<(_ _)> ☆映画・洋画 部門に登録中です☆ STORY 最愛の妻を亡くし絶望のどん底にあった中年男ジャイトは自殺を図り、未遂に終わったものの精神科クリニックに入院させられる。そんな彼に、同じく入院していた若く美しいトルコ系ドイツ人のシベルが偽装結婚を持ちかける。厳格なイスラム教徒の家族から自由になるには、同郷の男と結婚して家を出るしかないのだと。ジャイトは不承不承同意し、2人は挙式後ただの同居人として暮らし始める。しかし、いつからかお互いに惹かれ合うようになり…。
CAST ファティ・アキン 監督・脚本
ビロル・ユーネル (ジャイト・トムルク)
シベル・ケキリ (シベル・グネル)
カトリン・シュトリーベック (マレン)
グヴェン・キラック (セレフ)
ルテム・クンブル (ゼルマ)
原題 GEGEN DIE WAND 上映時間 121分
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