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ミートホープ問題じゃないよ~(感想・レビュー)告発(2007年86発目)
告発 Review この映画は,『ショーシャンクの空に』と同じく刑務所の職員の非道が原点になってますが,こちらの方が囚人に対しての扱いが酷かったです。まるでゴミのような扱いでした。最初は,行動と反動そのことが光さえ遮断された穴蔵に3年入ってもまだ復讐なんて愚行をするのかが哀れでならないと思っていましたが、しかしそれは,裏切ったマッケインや職員にも反動が3年立ってやって来たと言えるのかも。本当に断罪されるべきは,誰かがテーマでした。
それにしてもヘンリーの罪状が飢えた妹に食べさせる為に5ドルを盗んだだけなんて、たまたまその店が郵便局を兼ねていたことで、罪が大きくなってしまったのですが、そんな彼を誰もが見放して敗戦処理の投手のようにジョーカーを引かされたのがジムでしたが、彼は法廷デビューとは思えない程に粘り強くて芯がしっかりしてましたね。ただ娼婦をヘンリーにあてがうなど,やり過ぎ感もありましたが、有能で頼りがいがありました。官選弁護人なので報酬もわずか,自分の恋人や将来よりも優先して突き進むのには,恐れいりました。
弁護士は,自分の主張を裏付ける為に証言をこじ開けるように引き出し陪審員の心を動かすのが仕事ですが,生き別れた妹でさえも頑ななヘンリーを動かすことは,出来なかったのにジムは,ヘンリーの心を動かし忘れかけていた涙さえ引き出す弁論は見事でした。この時点で2人は,血の繋がりを超越した友情が芽生えたように見えました。証言が終了した後の法廷の沈黙が印象的でしたね。また裁判所の公正なジャッジも納得出来ました。こんな事件だと圧力が掛かりそうなものなんですけどね。2人は,自分達の運命をアルカトラズの悪行を変えただけでなく,アメリカ社会を変えた立役者なのかも知れませんね。勝利とは何かを考えさせられる素晴らしい作品でした。
★見所・疑問点★ ケヴィン・ベーコンが虐殺を長期に渡って続けられる囚人役を見事にこなしていると思います。狂気に陥る寸前の演技が見事でした。クリスチャン・スレータの熱血弁護士役も良かったです。メイシーは普通でした(;´∀`)
法廷内でフラッシュが光ってましたがアメリカでは,撮影が許可されてるんでしょうか?
marvelous 映画ブログランキング<(_ _)> ☆映画・洋画 部門に登録中です☆ STORY 30年代後半、サンフランシスコ。若きエリート弁護士ジェームズ・スタンフィル(クリスチャン・スレイター)の初仕事は、アルカトラズ刑務所内で起きた殺人事件だった。被告は25年の刑に服役中のヘンリー・ヤング(ケヴィン・ベーコン)という若い囚人だった。ジェームズの度重なる訪問に、ヘンリーは少しずつ心を開くが、事件のことには触れたがらない。だが、彼の発するわずかな言葉の端々から、刑務所内の実態が明らかにされていく。劣悪な環境や副刑務所長グレン(ゲイリー・オールドマン)の残忍な拷問に耐えきれず、脱獄を企てたヘンリーは、仲間の裏切りによって狭く、寒く、日も差さぬ地下牢に閉じ込められる。3年後、地獄のような日々から解放された彼は、裏切った仲間を見つけると、衝動的にスプーンで相手を殺したのだった。
CAST マーク・ロッコ 監督
ダン・ゴードン 脚本
クリスチャン・スレイター (ジェームズ・スタンフィル)
ケヴィン・ベーコン (ヘンリー・ヤング)
ゲイリー・オールドマン (副刑務所長グレン)
エンベス・デイヴィッツ (メアリー)
ウィリアム・H・メイシー (ウィリアム検事)
原題 MURDER IN THE FIRST 上映時間124分
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Date : 2007-07-20 (Fri)
Category : 映画 ドラマ