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(感想・レビュー)クライング・フィスト(2007年75発目)
クライング・フィスト Review タランティーノ監督が絶賛した傑作ヴァイオレンスサスペンス『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシュク主演。『オールド・ボーイ』でも見せたように演技力もありますし体の切れが並みの中年じゃないですよボクシングシーンでもヘッドスリップやクロスカウンターを綺麗に決めて実戦さながらでしたね!
ブフッ∵(´ε(○=(゚∀゚ )
過去のオリンピック銀メダリストの栄光を引きずり現在は,妻子と離れ殴られ屋(殴られ屋は,日本に居ましたよね~)として生計を立てる中年男カン・テシクと、悪ガキからエスカレート、家族を嘆かせ遂に強盗犯として収監されるならず者のユ・サンファン両者の近況が交互に展開されるのですが、この時点で2人がどこでどのように交差して混じり合うのか分かりませんでしたね。カン・テシクは,殴られ屋、サンファンは,塀の中でのボクシング部と2人が共にボクシングに携わってはいますが,リングでの対戦となると、はてどうしたものか
( ̄ー ̄?)
そんな鑑賞者側の思惑とは関係なく2人は,運命のリングで出逢う為に刻一刻と時間は,流れるわけですが,そこに行き着くまでに,汗と涙と苦悩がこれでもかまだ足りないのかと待ち構えてるのですが,試練でしょうか?ボクシングの減量やハードトレーニングなどのストイックさは,人生の縮図だと劇中でカン・テシクが子供達に語ってましたが、その通りですね。ボクシングそのものより壮絶な試練や人間ドラマがメインでしたね。特にサンファンの父親は,悲劇としか言いようがないでしょう。鉄の塊が遥か頭上からズドーンですからね!何もあんなむごい死に方でなくてもなんて思ってしまいましたが・゚・(つД`)・゚・
紆余曲折ありながらも,歳の差や互いの歩んだレールなど、お構いなく決勝のリングに上がる2人ですが,本物のボクシングを見てるような迫力がありました。試合前には,いがみ合っていた人達もいつしか引き込まれ応援する姿は,胸をうたれます。右に左にパンチを繰り出し時にはクリンチ,スリップ,バッティングで瞼を負傷しながらも,倒れない2人に拍手です!やがてスタミナも尽き気力だけで立ってるのがやっとの状態になるのですが,それでもまだ打ち続け耐えるそんな彼らにも終止符をを告げるゴングがなり、勝者が決定するのですが,2人に取っては,勝ち負けなどどうでも良いことで大事なのは、試合後の人生の再出発。そこだけが2人にとっての唯一の共通点では,無かったのでしょうか?人生どこからでも,立ち上がることが出来るのを教えて貰いましたね。
★見所・疑問点★ サンファンが,ただの荒くれ者からルールを守り闘うことを覚えた心の成長に注目です!
サンファンは,獄中からでも参戦出来るものなのでしょうか?カン・テシクもメディカルチェックや年齢制限などで引っ掛からないのも不思議と言えば不思議です。
very good 映画ブログランキング<(_ _)> ☆映画・洋画 部門に登録中です☆ STORY 人生のどん底にまで落ちている2人の男がいた。1人はかつてアジア大会の銀メダリストにもなったボクサーのテシク。引退後に経営していた工場が火災にあい、後輩に貸した保証金も踏み倒され、莫大な借金を背負った彼を捨てて妻も子を連れて家を出て行った。家もなく路上に放り出されたテシクが始めたのが、金をもらって自分を殴らせる"殴られ屋"だった…。もう1人はケンカやカツアゲをして日々を過ごす、19歳のサンファンだ。強盗に失敗して少年院に入った彼だが、そこで出会ったボクシングだけには集中できた。そんな矢先、父親が事故死し、祖母も入院してしまう…。そのどん底にいる2人が、人生の再起に賭けたものはボクシングだった。
CAST リュ・スンワン 監督・脚本
チェ・ミンシク (カン・テシク)
リュ・スンボム (ユ・サンファン)
イム・ウォニ (ウォンテ)
チョン・ホジン (サンチョル)
ピョン・ヒボン (パク コーチ)
ソ・ヘリン (テシクの妻)
ナ・ムニ (サンファンの祖母)
キ・ジュボン (サンファンの父)
キム・スヒョン (クォルロク)
イ・ジュング (ソジン)
オ・ダルス (ヨンデ)
アン・ギルガン (刑務主任)
原題CRYING FIST 上映時間120分
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Date : 2007-06-28 (Thu)
Category : 映画 ドラマ