シティ・オブ・ゴッド STORY ブラジル、リオデジャネイロ郊外に『神の街』と呼ばれる貧民街があった。絶え間ない抗争が続き,子供達が平気で銃を手にする悲惨な街で,逞しく生きる少年ギャングたち,ブスカペは,写真家を目指し,リトル・ゼは,ギャングの道を選び、ペネは恋人と街を出ることを夢見る1960年代から80年代,激動のリオ・スラム社会を舞台に,一大クロニクルが繰り広げられる。
CAST フェルナンド・メイレレス 監督
パウロ・リンス 原作
ブラウリオ・マントヴァーニ 脚本
アレクサンドル・ロドリゲス (ブスカペ)
レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ (リトル・ゼ)
セウ・ジョルジ (マネ)
アリス・ブラガ (アンジェリカ)
ダグラス・シルヴァ (リトル・ダイス)
原題 CIDADE DE DEUS 上映時間130分
今回は、バージョンも全く同じ再見なので、初見時感想と重複した感想を書かないように心がけました。結果ジキルとハイドのような文面になりましたが、2つで一組でお願いしますΣ(´∀`;) 初見時感想 隣り合わせの死と青春、そんなフレーズがリアルタイムで繰り広げられる神の街、暴力とドラッグ・金を求めながらも本当に欲しい物は?とインタビューしたなら別の答えが返って来るのかも。
とてつもなく素晴らしい映画でしたね~至福の130分でした。もう最初の鶏が鶏をさばかれボイルされ毛をむしりとられるのを次は,自分の番かと恐怖で引きつったように鳥目?で見つめ決意したように足枷を外して脱走する鶏の姿を観ただけで傑作だと確信しました。何故ならこんな画期的なオープニングは,観たことが無いからですよ!突き抜けた大傑作映画は,まずつかみでガッチリ鑑賞者の心を鷲掴みにするものですよね。『シティ・オブ・ゴッド』はそのあたり問題ないです。
登場人物は,沢山いるのに全ての人物がきっちり区別出来るんですよ。描き分けが完璧なので,この人は,誰だったかな~みたいな感じがなくてスムーズに観れて感情移入も出来ました。しかもこれが実話ベースとは,現実=一大ドラマですね、ワルの頂点を目指し周りの荒くれを倒し突き進むリトル・ゼ,彼の前では常に弱肉強食,善も悪も関係ない,あるのは圧倒的な欲望!純粋で生粋の悪、唯一の弱点は,幼少期に苦楽を共にした親友であり右腕の黒に染まり切れないベネ,神の街の住人に対しあまりに情けをかけすぎるベネにリトル・ゼは,その優しさが命取りになると話すのですが,それは,リトル・ゼにも言えることだったのは,皮肉でした。彼もまた自分が心を許せる親友ベネを殺し本当の頂点に立つことが遅くなり敵に対し後手に回って運命の歯車を狂わせてしまったのでしょうか?巡り巡って自らの辿った道をトレースするかの如く次世代のワルに世代交代する,兄をリトル・ゼに殺されながらも憎しみを封じ込めジャーナリストとして神の街を伝えるブスカペ、多彩な心情・異なる立場・腐敗した社会を切り裂くように貪欲に逞しく生きる神の街の住人を力強く様々な人物の視点から重さを感じさせることなくユーモアを交え描ききった傑作でした!未見の人は,女房を質に入れてでも観るべきでしょう。
★見所・疑問点★ 見所は黒は,合っても真っ白は無しの世界観でしょうか?警官さえも灰色に染まり信用ならない、両陣営に武装させ売買益を得る死の商人ですからね。いちばん万死に値する連中なのかも。
リトル・ゼは,2枚目マネに何故あそこまで頑なに追い込みをかけたのでしょうか?あの場面もターニングポイントの一つでしたね。結局は,因果応報それがテーマでしょうか?
私的評価 (初見時)Excellent 2011年2月27日「ブログ DE ロードショー」再見 感想 紙では語りきれない神の国
映画ブログを書き始めて、5年と4ヶ月。この分野で最も衝撃的な作品です。
私的評価では文句無しに満点をオーバードライブする超満点。ですが今回は満点かな~
そこが鮮度なんだと思います。映画も小説もめくるめく未来を仮想現実に置き換えるのも楽しみなので、
初見時の記憶は、スッカリサッパリ消し去りたかったなぁ。
しかしながら、映像と構成の素晴らしさたるや・・・
紙面では表現出来ない過熱し疾走するライブ感
再訪とはいえ神の国は伊達じゃない!!
時間軸を自由自在に使い、目まぐるしく駆け抜ける命達。
平均寿命はカゲロウ並なんじゃないかなと思うほど、散りまくる。
どうだろう?
「ブログ DE ロードショー」で映画を選択するに当たって相応しいのか
どうか悩んだ。良くホラー映画やゲームに影響されて殺人を起こしたと動機付けする犯罪者もいますが
そんな人は、何をみても触発されうだろうし放って置くとしても
命の尊厳を馬鹿にしてると思われる方も多く出ると容易に想像できた。
特に身近な人を亡くした方には、死の描写は半端なく痛いもの。
それは自分も2年前に体験したことだし、時折映画でも同じ死に際、同じ場面を観てしまうと
確実に脳裏に浮かんでくる、というより毎日毎晩、思い起こす。
だけど、時間が経ってわかった。その喪失感はみんな同じなんだと。
これから先は、どんどん看取る側にまわって行くんだろう。
死が次々に現実化することに耐えうる精神にしていかなければならないんだろう。
この種の出来事からは誰も逃げることは出来ないからだ。
神の国の住人は、逃げれない立ち止まれない現実環境に早くから気づく。
それは、産まれて僅かな時間で立ち上がる仔馬に似てるのかも知れないかも。
弱肉強食の世界では、手を拱いて傍観者に徹していてもも喰らわれるだけ、
安住の地は頂点?
ただし下っ端に出しぬかれ群れのボスから引きずり降ろされては終わりなので
結局は、力では安息の日々は送れないんだと
リトル・ゼは、生涯を通じて教えてくれる。
さすがに弁護は出来ませんけど、立派な反面教師だ!
そう、この作品は真実をもとにした物語。
反面教師の映画なんです。
裏の裏は表。
生きる力・意味合いも猛烈に感じられる。
そこら辺を「ブログ DE ロードショー」の
参加者の方は汲みとってくれることを願いつつ
選ばせて頂きました。
映画自体の感想は、初見時に書いてあるので、
今回は別麺から書いてみました。
あくまで現在の個人的想いなので、
御了承くださいね~
私的評価 (再見)Excellent INDEXメニューINDEXは、こちら お帰りは,こちらから(-` )ノ 映画ブログランキング なんとなく励みが欲しいので 記事が気に入ってくれたらブログ拍手を→、 気に入って貰えなければ激励の意味を込めて↑を クリックお願いします<(_ _)>
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