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(感想・レビュー)モーターサイクル・ダイアリーズ(2007年61発目)
モーターサイクル・ダイアリーズ Review 最近、頻繁にロードムービーを観てますが,別に祭りではありません。偶然なんですよ。若き日のチェ・ゲバラの冒険記を基に作られた映画なのですが,ゲバラは名前すら知りませんでした。それでも充分に楽しめました!
序盤は,エルネストとアルベルトの旅を通しての掛け合いとポンコツでいつ壊れてもおかしくないボテローザ号で何度も転倒する姿が笑えました。歳の差は,ありますがナイスコンビです。喧嘩するほど仲がいいと言った感じでしたね。それにしてもエルネストの本名が長いです。エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラセルナですからね自分でも覚えるのが大変そう。半年以上も旅をするロードムービーだけあって南米の名所や絶景を巡るのですが,息を呑む断崖から見下ろす、マチュピチュ遺跡が素晴らしく感じました。2人ともに割と女好きなのですが趣味は,幅広いですね,来るものは拒まずと言いますかどんな女も引き寄せるトークと目力がありました。最もバイクを修理して貰った修理工の妻をつまみ食いしそうになったのは,やり過ぎか軽くしっぺ返しを喰らってとんずらしながらも、ボテローザ怪力号を回収するあたりお見事です。ころんでもただじゃ起きないここは,コントのようで好きなシーンです。
中盤以降は,エルネストの心が成長していく過程がつぶさに描かれていて観ているこちらの精神年齢を遥かに凌駕してました。エルネストとハンセン病患者のシルヴィアの会話で,生きるために闘わなきゃならないと手術を拒むシルヴィアを説得した言葉は,頷けます。この瞬間にも様々な形で闘っている人々がたくさん存在するのでしょうね?その後、旅を終えたエルネストは,闘争を繰り返したと聞きます、それが正しいかどうかの判断は,難しいですが、死後なお影響を受けている人も多いことから功績ばかりではなく人間的魅力を兼ね備えた人物だったのでしょうね。男2人で軽口を叩きながら単車でツーリングも悪くないかも知れないです。自由に始まり自由で終わるがロードムービーなのでしょうか?それにしても喘息は怖いですね。
★見所・疑問点★ エルネストの物語がきっちり完結してるのがいいですね。これぞ歴史に名を残す激動の生涯!
海に沈められた共産主義者って誰?何故,砂漠を徒歩で横断してまで,なにもない銅山に赴いたのでしょうか?
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STORY 1952年、喘息持ちだが“フーセル(激しい心)”の異名を取る23歳の医学生エルネストは、7歳年上の陽気な友人アルベルトとバイク旅行に出発する。本でしか知らない南米大陸を、自分の目で見たいという好奇心からの冒険旅行だった。故郷のブエノスアイレスを出発しパタゴニアへ。さらに6千メートルのアンデス山脈を超え、チリの海岸線沿いに南米大陸の北端を目指す1万キロ超の旅路だ。だが所持金は乏しい上、バイクは故障ばかり。2人の旅は困難を極めていく…。
CAST ウォルター・サレス 監督
エルネスト・チェ・ゲバラ
アルベルト・グラナード 原作
ホセ・リベーラ 脚本
ガエル・ガルシア・ベルナル (エルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ)
ロドリゴ・デ・ラ・セルナ (アルベルト・グラナード)
ミア・マエストロ (チチーナ)
メルセデス・モラーン セリア・デ・ラ・セルナ(エルネストの母)
ジャン・ピエール・ノエル エルネスト・ゲバラ・リンチ(エルネストの父)
原題THE MOTORCYCLE DIARIES上映時間127分
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Date : 2007-05-20 (Sun)
Category : 映画 ドラマ