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(感想・レビュー)プルートで朝食を(2007年60発目)
プルートで朝食を Review この映画は,36章のエピソードを変に小細工なしに順番に観ていくのですが,キトゥンの半生を描いたロードムービー風ヒューマンドラマでしょうか?最近は,音楽でも映画でもジャンル分けが難しいです。キトゥンも男と言うジャンル一つでは,物足りなかったのかも知れませんね。ゲイであり両親の存在も不明ながら恥じらうこと無く堂々と自由気ままに生きているキトゥンを観てると社会に埋没している自分の人生を考えさせられます。キトゥンは,人生について考えるとかは,あまり無さそうですね。思い立ったら吉日と言うか、すれてない純粋さを感じました。
そんなキトゥンが,真偽も定かではない僅かな情報を得てロンドンに母親を探しに行くのですが,母親探しに盲目にならずに,多くの人物に出会い色彩豊かな洋服に身を包み、バックでは,センスのいい音楽が流れ、観ているこちらも、平和ボケな日常を離れ旅立っているような錯覚を覚えました。最初の頃は,完全にオカマに見えたキトゥンも見慣れてくると綺麗(奇麗)で妖艶に見えなくもないのが不思議なとこです。キトゥンがやってることは,母を訪ねて三千里なのですが重苦しさが無いんです。爆弾で友人を亡くしたり幼なじみがテロ絡みで殺されたり、自らも爆弾で負傷するなど悲惨な状況でも常にポジティブモードで,軽く流すのが真剣が嫌いなキトゥンらしいです。「真剣真剣みんな何がそんなにいいのかしら」なんて台詞が口癖のように何度も出てきましたからね。そんなキトゥンを見てると明日のやる気に繋がります!
ラストもキトゥンが大人の対応で良かったと思います。聞きたいことは,山ほどあったと思いますが現実を受け入れ過去を振り返らないのは,口で言うほど簡単では,無いでしょうから愛憎を抑えたキトゥンが,代わりに得たものは,大きいと思われました。
色とりどりの洋服のように人生も多彩であってもいいのかも知れませんね。守りに入ってばかりでは,楽しくないし自由が何時までも来ない。この映画を観た後,色々考えましたが人間が成長するには,多くの体験をこなしていくことだと思う。トランスしていかねば同じ時間の繰り返しかも。皆さんも後先考えすにカミングアウトしてみては,いかがでしょうか?僕は,遠慮しておきますが
【;´∀`】
★見所・疑問点★ 他のゲイ映画に比べて肉感的な部分が殆どない分,観る人を選ばない安心感があります。心が疲れた時に観たくなる映画です。
プルートって言葉は,冥王星だと何度か劇中で流れていましたが,それとタイトルがイマイチ自分の中で結び付かせることが出来ませんでした,どんな意味何でしょうか?
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STORY アイルランドの小さな町で教会の前に捨てられた赤ん坊は、近所のブレイデン家に養子となり、青年になる頃には自分の名を”キトゥン”と呼び、カミングアウト。時はアイルランド独立運動が盛んな頃で、革命やロックに若者は酔いしれていた。そんな中、キトゥンは実の母親を探しにロンドンへ。マジシャンの助手、街頭での売春、テロの容疑者、そしてストリッパーと様々な遍歴を重ねる。そしてついにキトゥンは念願の母親の家を突き止める。
CAST ニール・ジョーダン 監督
パトリック・マッケーブ 原作
ニール・ジョーダン
パトリック・マッケーブ 脚本
キリアン・マーフィ (パトリック・“キトゥン”・ブレイデン)
リーアム・ニーソン (リーアム神父)
ルース・ネッガ (チャーリー)
ローレンス・キンラン (アーウィン)
スティーヴン・レイ (バーティ・ヴォーン)
ブレンダン・グリーソン (ジョン・ジョー・ケニー)
ギャヴィン・フライデー (ビリー・ハチェット)
イアン・ハート (PC・ウォリス)
ブライアン・フェリー (シルキー・ストリング氏)
原題 BREAKFAST ON PLUTO 上映時間 127分
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Date : 2007-05-17 (Thu)
Category : 映画 ドラマ