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(感想・レビュー)デイジー(2007年59発目)
デイジー Review 韓国映画ながら、舞台は,オランダ・アムステルダムと異色でしたし何よりも脚本が良かった泣けますよ!『デイジー』は,感涙保証です。名作『猟奇的な彼女』『イルマーレ』のチョン・ジヒョンが出演してるだけで泣けます。さらに監督が『インファナル・アフェア』のアンドリュー・ラウ監督であることにも注目です。
共に身分を隠した,インターポールの刑事ジョンウとプロの暗殺者パクウィに天文学的確立で両極端の位置にいる2人に,想われる画家の卵ヘヨンですが,ヘヨンが想いを寄せるのは,ある夏の日に姿を見せないまでも,ヘヨンを助けて,その後デイジーの花を届けてくれる。名無しの人物だけ,ある日に広場でジョンウと出会い、何度か彼の似顔絵を描き会話している内に彼を名無し君と勘違いしてしまうのですが,ヘヨンを本当に見守っていたのは,普段は,冷酷な暗殺者パクウィだったのです。しかしジョンウは,ヘヨンを愛してしまった為に真相を話せず、ヘヨンは,卵から孵った雛鳥のようにジョンウしか見えなくなり、パクウィは,裏世界の住人であるが故にヘヨンに真実は,おろか名前すら明かせない、三者三様の想いが交錯するのが切なさを感じました。ジョンウとパクウィの間に,愛憎がないのも特徴です。お互いに思いは,一つヘヨンの幸せ。誰がでは,なく結果が重要なのだと感じました。それが自分でなくとも。
やはりこの映画を男が観るとパクウィに自分を重ねると思うのですが,ジョンウしか見えない為に笑顔すら、ぎこちないヘヨンをパクウィがなんの見返りを期待せずに想い続ける過程が素晴らしかったです。時折、挿入される暗殺団のボスからの殺人実行を告げる不気味な黒いチューリップと可憐に咲くデイジーの花との違いがパクウィの暗殺者としての顔とヘヨンを見守り続ける顔との対比に似ていて印象的でした。ジョンウが一時去った後のヘヨンとパクウィの,もどかしさも何とも言えず良かったです。人知れず暗殺を実行するシーンも迫力充分で見応えがありました。孤高の暗殺者は,格好良かったです。
ラストで想いが,伝わった瞬間のヘヨンの声にできない台詞に泣けますね!一方通行の感情が,初めて交差されて喜びも一入でしたが。
ラストの復讐劇は,ヘヨンの想いを踏みにじった感もありましたが,燃え広がった炎は,もはや消し去ることができないのかパクウィにとっては,全てを無に環すことが、過去を払拭する唯一の手段だったのでしょうか?
★見所・疑問点★ チョン・ジヒョンの声や言い回しが特徴がありますね。演技も優しさに困惑する女性が上手く表現されていました。チョン・ウソンのラストシーンは,任侠映画的でもありましたが良かったです。
ヘヨンが、鍵付きのトランクをどのように開けたのかが気になります。想い出の絵がパクウィのクルーザーの家からヘヨンの自宅に移されたのは,最後の晩餐のつもりだったのでしょうか?
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STORY オランダで骨董店を営む祖父と暮らす画家の卵ヘヨンのもとに頻繁に届けられるデイジーの花。それは夏に訪れた郊外での忘れ難くも美しい夏の日の記憶を甦らせるものだった。名前も姿も知らない送り主こそ運命の恋人だと信じるヘヨンは、肖像画の客として花を持って現れたジョンウに心惹かれるようになる。そんなヘヨンの毎日を人知れず見守り続ける男パクウィ。花を育てクラシック音楽を愛するその男は暗殺のプロだった…。
CAST アンドリュー・ラウ 監督
クァク・ジェヨン 脚本
チョン・ジヒョン (ヘヨン)
チョン・ウソン (パクウィ)
イ・ソンジェ (ジョンウ)
チョン・ホジン (チャン刑事)
デヴィッド・チャン (組織のボス・チョウ)
DAISY 125分
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