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(感想・レビュー)バートン・フィンク(2007年46発目)
バートン・フィンク ジョン・タートゥーロまるで別人です!!
STORY 1941年、ニューヨーク。社会派劇作家バートン・フィンク(ジョン・タトゥーロ)は庶民を祝福した芝居の成功により一躍有名人となり、それはハリウッドの目のつけるところとなった。一般大衆と迎合することへの不安を抱きつつロサンゼルスへやってきたバートンは、みすぼらしく奇妙なホテル・アールにチェックインした。キャピトル映画の社長リプニック(マイケル・ラーナー)、鞄持ちのルー(ジョン・ポリト)に会ったバートンは、B級レスリング映画の脚本執筆を依頼され、早速部屋に戻りタイプライターに向かうが、暗くて暑いホテルの隣室から、不気味な笑い声が聞こえてきた。声の主は大柄の保険セールスマン、チャーリー(ジョン・グッドマン)で、バートンの苦情に怒ったかに思えたが、2人はすぐに打ち解けた。
CAST ジョエル・コーエン 監督
ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン 脚本
ジョン・タートゥーロ(バートン・フィンク)
ジョン・グッドマン(チャーリー)
ジュディ・デイヴィス(オードリー)
マイケル・ラーナー(リプニック)
ジョン・マホーニー(メイヒュー)
トニー・シャルーブ(ベン)
ジョン・ポリト(ルー)
スティーヴ・ブシェミ(ホテル従業員チェット)
Review 長く続いたコーエン祭りも今回で終了です。殺人の連続で少々疲れました。そんなわけで『赤ちゃん泥棒』を観たかったのですが,探しても無いので代わりに『バートン・フィンク』を観ました!
タイトルのバートン・フィンクは,映画作家であり主人公の名前なのですが,〆切に終われた作家は,追い詰められて自分をも追い込んで狂気と紙一重になるのかも知れませんね。しかも仕事場に選んだホテルは,エアコンもなく壁紙が剥がれ落ちるほどにジメジメで蒸し暑くて狂気に拍車をかけてそうです。そんな環境に缶詰めになったら自分も精神崩壊してしまうかも!?
とにかくバートン・フィンクが,映画製作会社の社長に、あらすじを伝えるように催促されてるのに関わらず何日たっても三行しか書いてないんですよ。遅筆とかスランプとかの次元じゃないですね。しかもジャンルがプロレス映画ときたらそんなに期待されるような大作でも無いんですが~…
そんな感じで序盤から中盤は,バートンが書けない書けないと悩んでるシーンが続きます。何故か退屈には,感じませんでした。ホテルの隣室に滞在しているチャーリーっていう保険セールスマンとの会話がアクセントになってたようです。それでも,このまま何事も起こらずヒューマンドラマで終わるのかと不安になってたら,一気に来ましたね~。思わぬことでバートンの相談相手の元有名作家メイヒューの愛人兼ゴーストライターのオードリーが、アル中寸前の飲んだくれメイヒューに愛想をつかしたのか、バートンと一夜を共にするのですが,バートンに取ってはラッキーこの上ないというか飛んで火にいる夏の虫と言ったとこで、ほくそ笑んでいたのでしょうが,欲求不満も解消して目覚めもスッキリと思ったらですよ!隣で寝ている愛し君が血だらけで死体化しているじゃないですか~!こいつは,驚きですよ!まず頭が真っ白次に夢じゃないかと疑う筈で、現実だと分かると,のた打ち回るか,絶叫ですよ!ほんと1秒先は,何が起きるか分からないですね。いつ自分が死体化しても平気なように遺言書を作成した方がいいかもです。
ラストは,驚きましたね~。猟奇だったのねと,バートンに取っては暑さもぶっ飛ぶ冷ややかさのはずですが、プロレス映画のアイデアにするとは,転んでもただでは,起きない奴です。バートンが成功するのかどうかは,分からないままですが違うジャンルの映画作家として成功しそうでした。
★見所・疑問点★ 幽霊でも出そうなホテルでの,ヒョロヒョロ君と大男の会話が、かみ合って無いのですが独特の雰囲気があって面白い。それにしても,ジョン・タートゥーロとジョン・グッドマンが現在に比べてビフォー・アフター位の変わりようで最後らへんまで気づきませんでした!
バートンの書き上げた大傑作のプロレス映画の脚本の内容が知りたいです。エピローグの砂浜での女性と,しつこく写されていたホテルの室内の絵の中の女性との因果関係を知りたいです。
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Date : 2007-04-16 (Mon)
Category : 映画 サスペンス