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(感想)バーバー(2007年38発目)
バーバー ビリー・ボブ・ソーントンのナレーションがいいですね。コーエン兄弟特有のユーモアもなかなか!
STORY 1949年夏、北カリフォルニアのサンタ・ローザ。エド・クレイン(ビリー・ボブ・ソーントン)は、義兄フランク(マイケル・バダルコ)の経営する小さな理髪店で働く床屋。妻ドリス(フランシス・マクドーマンド)はデパートの帳簿係で、店のオーナーであるデイヴ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と深い関係にあった。ある日、理髪店にセールスマン、トリヴァー(ジョン・ポリト)がやってくる。彼はベンチャー・ビジネスの話をエドにした。エドはドリスとの不倫をネタにデイヴへ脅迫状を送り、1万ドルを手にしてトリヴァーと契約する。しかし脅迫状の送り主だということがデイヴにバレたエドは、思わずデイヴを刺殺。が、デイヴの殺人容疑で逮捕されたのはドリスだった。
CAST ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン 監督
ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン 脚本
ビリー・ボブ・ソーントン (エド・クレイン)
フランシス・マクドーマンド (ドリス・クレイン)
ジェームズ・ガンドルフィーニ (ビッグ・デイヴ )
アダム・アレクシ=モール (カーカノグス)
マイケル・バダルコ (フランク)
キャサリン・ボロウィッツ (アン・ナードリンガー)
リチャード・ジェンキンス (ウォルター・アバンダス)
スカーレット・ヨハンソン (バーディ・アバンダス)
ジョン・ポリト (クレイトン・トリヴァー)
トニー・シャルーブ (フレディ・リーデンシュナイダー)
Review コーエン兄弟の作品「バーバー」を観た!
髪を切るように人生を少しだけ変えたいと言うキャッチコピーでしたが,少しどころじゃ無いじゃないって話しですね。現状に満足できないって感覚は,誰にでもあるから,仕方無いと言えば仕方無いでしょうけど。「バーバー」は、「ファーゴ」に設定が似てますよね?1人の男の欲望が周りに不幸を撒き散らす点や巡り巡って自分に帰ってくるとこ何て正に人生,これぞ人生ってな感じです。「ファーゴ」のウィリアム・H・メイシー演じるジェリーが人生の勝負所を真っ逆さまに転落したのに比べ「バーバー」のビリー・ボブ・ソートン演じるエド・クレインは,一瞬勝った(とは言っても偶然)と思えたように、浮き沈みがあって運があるように思えたかな。それにしても理髪店店員のエドですが,よっぽど欲求不満なのか,いついかなる時にも煙草を吸い続けるスーパーチェーンスモーカーで趣味が煙草かと思えましたよ。
「ファーゴ」では,ぷっくりしてたし(妊娠してたそうです)主演の割に出演時間が短かったフランシス・マクドーマンドが,「バーバー」 では,幾分ほっそりした体で不倫しながらも夫(エド)にも愛情を残す難しい役柄でしたがそんな演技も無理なく光ってましたね。この2人って仮面夫婦なのかそうでないのかの判断が微妙でした。不倫関係のデイヴと妻ドリスの関係を利用してエドは,デイヴを間接的に脅迫して嵌めるのですが,それまで真面目一辺倒もしくは,淡々と人生を流していたエドにそんな大それた計画を完璧に遂行出来るわけないのですが,エドにとってこの計画は,髪を切るかのごとく単純に思えたのでしょう。ただ髪を切るのを失敗してもハゲでは,無い限り時間とともに髪は伸びますが,人生のターニングポイントにおいての選択は,戻すことが出来ないんですよね。ついてしまった嘘と同じで雪崩式に足下から崩れて遂にはあらぬ方向に跳ね返る。う~ん後悔先に立たずですね。
そして触れずには,いられない女優が「バーバー」には出演してるのです。何を隠そうスカーレット・ヨハンソンでした。弁護士の娘でピアノを弾く女子高生バーディ役ですが,初々しくて可愛いじゃないですか~!。この頃からハスキーボイスは,出来上がっていますよ。そんなバーディに子供のいないエドは,安らぎを感じたのか,男として入れ込んだのかは分かりませんが,自分のことを親身に世話してくれたバーディのエドに対するお礼が凄かった。顔に似合わず純なエドの運転ミスによって未遂に終わりましたが,清純そうなバーディですが影でやることやってんですね~。なんだか笑えました。バーディとの出会いによってエドは,最悪の結末になっても悔いは,残らなかったのでしょうね。UFOによって誘拐・大脱出みたいなオチじゃなくて良かったです。
★見所・疑問点★ 淡々とした中に嵐が潜むエドの半生が魅力、舞い上がって燃え尽きましたね。しかしもっと欲望があってもいいかも。他にイタリア人の友人の結婚式でのドリスの新婦への挨拶が爆笑でした!
結局、デイヴにカツラ装備のトリヴァーが殺されて無ければ,ドライクリーニングは,成功したのだろうか?
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Date : 2007-03-29 (Thu)
Category : 映画 サスペンス