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(感想)ミッドナイトクロス(2007年32発目)
ミッドナイトクロス 本編よりも,映画の中の映画を長編にした方が面白そうな予感。
STORY ジャック・テリー(ジョン・トラヴォルタ)は、B級恐怖映画専門の音響効果マン。今、新作「狂乱の女子学生」のシャワー・シーンで使われる女子学生の叫び声を検討中だ。適当な声が見つからぬまま、風の音を録音しに出かける。その最中に、自動車がパンクし川に転落するのを目撃した。彼は素早く川に飛び込んで、サリー(ナンシー・アレン)という若い女性を救出。自動車にはもうひとり男が乗っていたが、サリーを自動車から出すのがやっとだった。ジャックは病院で男が次期大統領の有力候補であったことを知る。
CAST ブライアン・デ・パルマ 監督
ブライアン・デ・パルマ 脚本
ジョン・トラヴォルタ (ジャック)
ナンシー・アレン (サリー)
ジョン・リスゴー (バーク)
デニス・フランツ (カープ)
ピーター・ボイデン (サム)
Review ジョン・トラボルタ,ナンシー・アレン主演の「ミッドナイトクロス」を観た!またもや意味不明の邦題ですね。どっから持って来たのか良く分からん。むしろ原題でいいのでは?(原題BLOW OUT)
「ミッドナイトクロス」もブライアン・デ・パルマの傑作サスペンスに位置付けられているようで期待していましたが,期待を下回りましたね。冒頭のシーンで女子寮にて警官が殺害され熱気むんむんの女子寮に踏み込む犯人,しかし顔が見えない!ここから,どうなるんだと期待に胸を膨らませましたが,シャワー室らしき所の鏡にぼんやり映し出される犯人の姿は,紛れもなく変態的親父(`・ω・´)・・・。犯人に魅力を感じないではないか。まぁいい。仕切られていたカーテンを開けると,またもヌードな女子が。次の瞬間,毒牙にかけようと,ナイフを振りかざす犯人。そこでヌードっ娘が悲鳴を上げる。悲鳴が変、ダサダサ( ゜д゜)なんてとこでフレームアウト。ん!?これは,映画の中の映画だったとは,いきなり一本取られました!
そんな感じで,冒頭は楽しんだのですが,肝心のトラボルタが,登場してからテンポが悪い。B級映画の音響担当のジャックが,冒頭の悲鳴シーンが気に入らなくて音を集める為に夜,郊外に出向いたら偶然,次期大統領候補と、またまた娼婦役というより美人局のナンシー・アレン演じるサリーが,川にドボン。カッコ良くサリーを助けて、顔を見たらもう相思相愛ぽい。ただ手を付けない所が,いまどきの映画とは,違いましたね。事件に陰謀を感じ取ったジャックですが,自分が陰謀の目撃者だから消されない為に真相究明に乗り出すのかサリーに対する愛情が突き動かしてるのかが分かりにくい。サリーの身の保証の為にしては,やってることが、陳腐で綱渡り的。さっさと逃がすか,離さずに手元に置いておけば,ラストの悲劇も回避できたのでは(ノ_・。)
中盤もたらんたらんと進行して退屈でした,殺し屋バーグが、若い女をサリーと間違えたのか,坂道を転げ落ちながらワイヤーで絞め殺す下りでやっとのことで盛り上がってきたと思えば,またしぼむ。いかんともしがたしか~。「ボディダブル」と同じく360度くるくる回るカメラワークやフィラデルフィアの街を上空から撮り下ろす映像がデ・パルマ監督らしいです。
ラストは,良かったです。殺し屋バーグの手に落ちたサリーを奮然と祝典が行われている真ん中を車で突っ切るジャックが熱い。人を数十人ひき殺しても不思議では無いくらい、かなりのスピード感で迫力がありましたね。ジャックとバーグの対決が、もう少し殴り合いみたいなものがあっても良かったかな?最後のサリーの悲鳴を映画の声に当てたのは,賛否両論ありそうですが僕は,肯定派。B級映画で声だけとは言え、彼女を残したかったのではないかと思えました。全体に犯人が見えてるので推理する要素が殆ど無いのですが,ラストのナンシー・アレンの哀しい悲鳴が,作品の質を底上げしているようで印象的でした!
★見所・疑問点★ 殺し屋バーグの必殺仕事人を連想させる殺人が見ものです。娼婦になにか悪いイメージを持ってるようで殺害後も猟奇的に腹部にピックで絵を描くようで,切れてます。
ジャックは,あれだけの騒ぎを起こしながら,逮捕されないのが,無理があるかな?記者から連絡が来ないなら、自分からコンタクトを取るべきでは?ましてサリーに1人で動かぬ証拠を持たせるなんて論外!
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Date : 2007-03-14 (Wed)
Category : 映画 サスペンス