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(感想)ゴールデンボーイ
ゴールデンボーイ 不気味さ漂うアメ版ジャケットが魅力的(↓です)
STORY ロサンジェルス郊外の住宅地。スポーツ万能で成績優秀な高校生トッド・ボウデン(ブラッド・レンフロ)は、学校の授業で戦前ナチスドイツが行ったホロコーストに触れ、その実態を知りたいと思っていた矢先、バスの中でナチス戦犯クルト・ドゥサンダーらしい人物を目撃。しばらく後、そのトッドはいまはアーサー・デンカー(イアン・マッケラン)と名乗るその老人を訪ねた。あらかじめトッドはイスラエル政府発行の手配写真と指紋で彼の身元を照合し、確信を得ていた。はたしてデンカーはかつてアウシュビッツの強制収容所で副所長をつとめて悪名高いドゥサンダーその人だった。
CAST ブライアン・シンガー監督
スティーヴン・キング原作
ブラッド・レンフロー(トッド)
イアン・マッケラン(デンカー)(ドゥサンダー)
Review 「ユージュアル・サスペクツ」のブライアン・シンガー監督と,スカも数多いですが,名作もまた多いスティーヴン・キング原作なので借りました。主演のブラッド・レンフロー「ゴールデンボーイ」では、めちゃくちゃいい男じゃないですか。イアン・マッケランが影のある老人役を演じてました。三國連太郎に似てるんじゃないかな
トッドみたいに、学歴優秀で彼女もばっちり
,野球をやればピッチャーなんかだと,わざわざ危険な橋を渡らなくてもなんて思うんですけど。そんな奴の方が,ダークサイドに走ると行き着くとこまで行ってしまうものなんですよね。その点は,映画でも現実でもおんなじなんでしょうね。僕なら置かれた現実にあぐらかいてますよ。映画の主人公になれそうにありませんね。映画の主人公は,置かれた現実をぶっ壊していくバイタリティーが必要ですよね。ある意味奇特な人達です。
ストーリー的には、逃げ延びているナチの残党のドゥサンダーをトッドがバスの中で偶然に見かけて,指紋を14個も集めたり,顔写真から照合するなどして,ドゥサンダーをぐうの音も出ない程,追い詰めた後,脅迫でもするんだろうなんて思ってたのですが昔話を聞きたいだけなんて寂しい奴ですね。実際両親には,逆らえない分ドゥサンダーに対しては,お金よりも支配欲といいますか,ヒトラーになりたかったのかも。軍服を着せてコスプレするんですが,ハイル・ヒトラー!ハイル・ヒトラー!と叫ばせたかったに間違いありません。最初は,秘密を握っているトッド有利で進むのですがドゥサンダーが,老獪な知恵でさりげなくひっくり返します。この辺りカジノや株や詐欺などの心理戦に似てて面白いとこです。スティーヴン・キングは,人間の奥底の汚さの描写がうまい。とは言えこのまま殺人が起きなかったら退屈な映画で終わりそうなんですが,トッド以外に汚い外見の男(本人は、隣人なんて言ってますがホームレス)にも秘密を握られますが,後ろ盾のない男なんてドゥサンダーの敵ではありませんでした。ただドゥサンダーが非力なもんで,ナイフで刺したものの致命傷にはならずに,のた打ち回った挙句に地下室に突き落とされるのですが哀れと言うより愚か者としか感じられなかったのは、サスペンスの見過ぎですね
むしろそれが基で心臓発作を起こすドゥサンダーにトッドと同じく奇妙な友情を感じていたので残念です。基本的にダークサイド寄りなもので。
心臓発作で担ぎ込まれた病院で隣で入院している患者がなんとアウシュビッツに収容され妻と娘を殺されていた男というのは、少々でき過ぎですが,その男によって通報され万事休すのは,皮肉です。ただドゥサンダーに勝るとも劣らない口先の伝道師トッドが,なにやら感づいた指導カウンセラーのフレンチを軽く一蹴して見せたのが,クールでした
トッド,ドゥサンダー共に刺激されあって狂気が増して行く過程が見所です。鳩や猫に内なる怒りの矛先をぶつけるのは,考えものですが。
浮浪者がどのようにして,秘密を知ったのかが疑問です
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Date : 2006-12-30 (Sat)
Category : 映画 サスペンス