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モンスター
モンスター STORY 1986年。娼婦としての生活に疲れきっていたアイリーン・ウォーノス(シャーリーズ・セロン)は、ある夜立ち寄ったバーで、同性愛者の少女セルビー(クリスティーナ・リッチ)と出会う。アイリーンは、純粋に自分を慕ってくれるセルビーに希望を見出し、2人で新しい生活を始めるため最後の客を取る。しかし、激しい暴力を受けたアイリーンは男を射殺してしまう。セルビーを連れて逃げ出したアイリーン。「彼女のためなら何でもする」。その決意は、次第にアイリーンを追い詰めていく。
CAST パティ・ジェンキンス監督
シャーリーズ・セロン (アイリーン・ウォーノス)
クリスティナ・リッチ (セルビー・ウォール)
Review シャーリーズ・セロンのアカデミー主演女優賞受賞作ですし、最近見かけないですし、綺麗なのか綺麗でないのかが、はっきりしないながら、役者としては,「アダムスファミリー」「スリーピーホロウ」なんかでも名脇役振りが光るクリスティーナ・リッチ(背がちんこいから,主演女優で抜擢されずらいのでしょうか?どうしても男優と凸凹になるし)が共演しているので、気になってたんで借りてみました。
最近の俳優さんは、役の為でしたら体を張りますね。いや体を張ると言っても売れなくなった元アイドルの様に脱ぐわけじゃなくて,健康度外視で身体を作り替えちゃう。「マシニスト」のクリスチャンベイルは,ガリガリになりましたが報われませんでした。挙げ句の果てに,映画の評価がイマイチの烙印を押された日には,泣くに泣けないのでは,無いでしょうか。それに比べるとシャーリーズ・セロンは,アカデミー主演女優賞受賞で、きっちり報われましたね。美容整形並みに顔まで変えて腹もたぷたぷにした甲斐があったというものです。受賞後も燃え尽きるどころか逆に燃え盛ってていい女優です。「トリコロールに燃えて」も良かったし、「スタンドアップ」も良作と,しょうもない映画にあまり出演しなければ、今後も期待できそうです。
「モンスター」も,実在したアメリカ初の女性連続殺人犯を基にしてるそうですが,ちょっと意外でしたね。アメリカって銃社会でマスコミが、たびたび無差別銃乱射事件とか、映画さながらのカーチェイスとか、凶悪事件ばかりを日本のお茶の間に流してるので5分に1回は,犯罪が起きてそうな犯罪大国のイメージがつきまとっているもので。
アイリーンを演じるにあたってシャーリーズ・セロンは,自分の母親を感じたのかも知れません。正当防衛ですが、飲んだくれて暴力を振るう父を母が射殺したそうです。何かアイリーンと、被っている気がしました。その影響なのか,そんな物は,関係無いのかは,本人にしか分かりませんが、かなり熱がこもった演技をしてました。クリスティーナ・リッチは,普通に無難にシャーリーズ・セロンの相手をしただけに見えましたよ。
思ったよりも、過激な描写は,無かったのですが、セルビーを養う為と、セルビーの欲求を満たす為に仕事を探しますが,まっとうな仕事も無く売春生活に戻ったものの汚いオヤジに嫌気がさして遂には殺人を侵しオヤジ達から金を奪うまで追い詰められる過程には,なかなか考えさせられました。それでも売春を常用していないオヤジは,殺さないで見逃すなど取捨選択をしていたのに,似顔絵がマスコミに公開された後に外の男達は,売春目的でアイリーンを車に乗せたのに、売春婦と気付かすに親切心で車に乗せた老人を銃がこぼれ落ちて老人に見られたので、一旦は、殺すのを止めた善良でしっかりした家庭をもった老人までも殺さざるを得なくなって、泣きながら銃弾を放ったのが印象的でした。実在のモンスターと呼ばれたアイリーンに良心の呵責があったのかは,分かりませんが,映画でのアイリーンは,殺人鬼では、なく人間的な部分を持った殺人犯として描かれてました。
ラストのセルビーとの電話のシーンですが,司法取引なのでしょうか。セルビーがアイリーンから金を貰ったのを、とぼけた時に、アイリーンは,セルビーの裏切りを感じ取ったんでしょうね。アメリカでは,電話でのやり取りも証拠として採用されるんですね。最後のセルビーの冷たい眼差しが気に入らないです。
どちらも、辛い境遇の中で育ったって事で比較すると、「スタンドアップ」の方が好みですね。ポジティブなんで。
どうやったら,ここまで変われるのでしょうか?
アメ版のジャケ写(記事の一番下)は,さながらバイオ・ハザードのゾンビの様ですな
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Date : 2006-10-29 (Sun)
Category : 映画 サスペンス