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イルマーレ
イルマーレ STORY 1997年、海辺の一軒屋に引っ越してきた青年ソンヒョ。彼はその家に“イルマーレ"と名前をつける。その夜、郵便受けに前の住人だと名乗る女性ウンジュからの手紙を発見するソンヒョ。それは新たな住人へのメッセージであったが、その日付が1999年となっていること、自分がつけたばかりの家の名前を彼女が知っていたことに違和感を感じる。やがて年が明け、「98年1月9日に大雪が降る」と彼女が書いてきた通りのことが本当に起こり、時を隔てて手紙を交わしあっていることをソンヒュは知る。こうして2人の文通が始まるが……。
CAST イ・ヒョンスン監督
イ・ジョンジェ(ハン・ソンヒョン)
チョン・ジヒョン(キム・ウンジュ)
Review 朝、目覚めてから一番先にする事は,人それぞれだと思います。コーヒーを呑む・テレビを付ける・新聞を読むなど、それぞれのスタイルがあると思いますが,僕の場合は、携帯メールのチェックでしょうか。どんなメールでも受信してると何故だかホッとするものです。
e-mailの普及によって,電話では、上手く伝えられないとか,電話するまでもないって時に、デジタルならではの,速さで瞬時に意思伝達できてしまうのが魅力的です。それに対して、アナログな手段の手紙は,必要性が低下してますが,それでもわざわざ手書きの手紙を貰うと嬉しく思いますが,郵送されるのは、もっぱら請求書の束です。誰かまともな手紙を下さい(;´▽`A``
そんな手紙を題材に恋愛をミックスしたのがイルマーレです。
猟奇的な彼女のチョン・ジヒョンは,やはり良かったのですが自分は、初めて見るソンヒョン役のイ・ジョンジェが洒落てていいです。
(それにしても韓国人俳優の名前は,みんな似てて覚えるのが大変です)
イルマーレとは,イタリア語で海と言う意味なんですが,とても響きがよくて心地良いです。言霊でしょうか?
海辺に建てられた家は最初の住人のソンヒョンによってイルマーレと名付けられました。
海辺に建てられただけでも情緒があるのに時折、挿入される朝焼けや夕焼けが、とても綺麗でサンセットビューとオーシャンビューこれだけで観る価値ありってのは、言い過ぎですがとても映像が全編を通して素晴らしく感じました。
イルマーレに過去と未来に住んだ経験があるソンヒョンとウンジュが、備え付けの不思議なポストによって時空を越えた文通をするストーリーですが,この映画に限っては,タイムパラドックスとか,難しい要素は,抜きにして2人の手紙を通しての、オシャレな会話を堪能しないともったいないです。ほぼ終始2人のストーリーで展開してるのですが,時空を越えたやり取りなので一人芝居が多いのにも関わらず飽きさせない作りに拍手です。現実には,有り得ないファンタジーでありながら、あってもいい。そう思わせる映画です。
2人の手紙の中の名言とか失恋してからの対処法なども、なかなか面白いです。「誰かを愛してその愛を失った人は,何も失わない人より美しい」とか,人が隠せない物は,「咳・貧しさ・愛」なんかは,割と納得しました。貧しさは,隠せる気がしますが,心の貧しさって事なら納得です。
失恋対処法でソンヒョンがパスタを茹でるのですが,壁にパスタが張り付いたら完成には,笑えた。後半は、やはり涙を誘うストーリーですが、良かったよ。
車には,もう少し気をつけたいところだけどね。
誰にでもお勧めの良作です。
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